大自然の国カナダ
Scenes of Canada
カナディアン・ソーラーのふるさとカナダの、豊かな自然や野生動物、素朴なライフスタイルなどをご紹介します。
![](https://csisolar.co.jp/wp-content/uploads/2021/04/1-Orca-Greeting-scaled.jpg)
カナダの野生動物 | 仲間とともに賢く獲物を狙う最強の海洋生物 オルカ(シャチ)
つややかな黒いボディに、白い腹面、そして両目上の白い「アイパッチ」と、全身に白黒のはっきりとした模様を持つオルカ(シャチ)。大きなオスでは体長6m以上、体重5,000kg以上とかなりの巨体となります。
映画「フリーウィリー」などで愛らしい様子を見せ、世界の水族館でも人気者ですが、英語では「キラーホエール」(殺し屋クジラ)といわれるとおり、実は獰猛な肉食動物。小さな魚からアザラシ、イルカ、そして時にクジラやサメ、ホッキョクグマまで捕食するといわれ、海洋生物の食物連鎖ヒエラルキーの中では最上位に位置します。もっとも幸いなことに、これまで捕食目的で人間を襲ったという記録はないようです。
![スパイホッピング(頭を海上にだして周りを偵察)や、ブリーチング(波上への全身ジャンプ)など、様々な行動が見られる](https://csisolar.co.jp/wp-content/uploads/2021/04/2-Prince-of-Whales-Whale-Watching-13-1024x576.png)
![バンクーバー沖合にあるサターナ島。ときには陸上からこんな姿を見られることも](https://csisolar.co.jp/wp-content/uploads/2021/04/3-Saturna-Island-orca-watching-1024x576.png)
オルカは通常、3頭から40頭くらいまでのポッド(群れ)を作り、一緒に獲物を追いかけながら移動します。音波を発して獲物の位置などを測り、仲間同士でコミュニケーションをとりながら、獲物を追いつめたり挟み撃ちにしたりするなど、かなりの頭脳派です。
オルカは世界各地の海で見られますが、特にカナダの西海岸、バンクーバー島周辺には定住型のポッドが生息することで知られ、専門家による研究も進んでいます。バンクーバーやビクトリア、そしてバンクーバー島各地の港からは、春から秋にかけ、様々なタイプのオルカ・ウォッチングのクルーズツアーが出ており、旅行者もかなりの高確率でその姿を見ることができます。
![悠然と泳ぐ姿は美しく、先住民は力と美の象徴、海の王者として崇めてきた](https://csisolar.co.jp/wp-content/uploads/2021/04/4-1024x576.jpg)
Photo: Tourism Victoria, Shutterstock