2025.06.10
e-STORAGEのSolBank 3.0が大規模火災試験(LSFT)に合格
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州キッチェナー、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、同社の過半数出資子会社であるe-STORAGE社が、同社のエネルギー貯蔵システムSolBank 3.0について、大規模火災試験(LSFT:Large-Scale Fire Testing)を無事合格したことを発表しました。この試験に合格したということは、SolBank 3.0が、電池の熱暴走を単一ケース内に封じ込めるという主要な火災安全基準を満たしていることが証明されたことになり、大規模電力用途でもSolBank 3.0を安心して導入ができるということを意味します。
この試験は、CSA C-800:25 §9.7 大規模火災試験(LSFT)の手順書に基づいて実施されました。この手順書はBESS(バッテリーエネルギー貯蔵システム)ユニット内部で発生した火災が発生した場合にそれが隣接ユニットへ波及するリスクを評価するという、業界で広く認知された厳格な基準を設けています。試験中、対象ユニットのすべてのドア、ルーバー、構成部材は、一切開けられることなく閉じられたままでしたが、損傷はありませんでした。この手順書は、NFPA 855で定められた主な安全目標である連鎖的な熱暴走の防止や火災の単一ユニット内封じ込めといった要件を満たすものです。
試験中、e-STORAGEのSolBank 3.0は、火災が他のユニットに波及することなく、LSFTに合格しました。これにより、SolBank 3.0の受動的火災封じ込め設計の堅牢性が確認されました。
この試験は、試験機関であるCSAグループおよび火災安全コンサルタントであるEnergy Safety Response Group(ESRG)立ち会いのもと実施され、独立して検証されました。
CSAグループの火災試験スペシャリストであるジョシュ・ディナバーグ氏は、次のようにコメントしています。「蓄電池業界の主要関係者からは、BESS(バッテリーエネルギー貯蔵システム)が、複雑な消火システムに頼ることなく、また初期対応者に危険を及ぼすことなく、ユニット間の火災の拡大を抑制できるかどうかについて、もっともな懸念が示されてきました。e-STORAGEのシステムは、1つのユニット内で可燃物がすべて燃焼するような激しい火災が発生しても、新たな火災を引き起こしたり隣接ユニットに延焼したりしないことを実証しました。これは、システムの導入先であるエンドユーザーや現場管理者、初期対応者、保険査定人、そしてこれらのシステムが設置される地域社会全体にとって極めて重要な性能データです」
e-STORAGE社のコリン・パーキン最高経営責任者(CEO)は次のようにコメントしています。「大規模火災試験を成功裏に完了したことは、当社のシステム安全性に対する高い基準をあらためて証明するものです。同時に、製品・プロジェクト・市場を問わず、安全かつ拡張性のある蓄電池ソリューションを提供するリーダーとして、e-STORAGEの地位を再確認することにもなりました。私たちは、運用上の安全性において、業界基準を上回る取り組みを今後も継続していきます」
e-STORAGE社について
e-STORAGE社は、カナディアン・ソーラー社の子会社であり、ユーティリティ・スケールの蓄電池システムの設計、製造、統合を専門とするリーディング・カンパニーです。e-STORAGE社は、独自の蓄電池ソリューション、包括的なEPCサービス、系統運用の改善を目的とした革新的なソリューションを提供しています。現在、同社は年間20 GWhの生産能力を持つ2つの完全自動化された最新の製造施設を運営しています。詳細については、http://www.csestorage.com の Media&PR セクションを参照し、LinkedIn ページをフォローしてください。