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太陽を追いかけて発電効率をアップ。太陽光追尾油圧システム「サン・タワー」
群馬県にある株式会社日本テクノでは、太陽光発電システムの新しい架台として太陽光追尾油圧システム「サン・タワー」を開発、販売を行っています。これは、その名の通り、太陽を追いかけてソーラーパネルがのった架台を動かすことにより、日の出から日の入まで最適な角度で太陽光を受け止められる画期的なシステム。屋根などに設置する従来の固定式に比べ、より高い発電効率を実現します。また強風にも強くかなりの重量にも耐えうる構造のため、数多くのパネルの設置が可能、発電規模を大きくすることができます。
「サン・タワー」の主な特徴
■全国日照量の理科年表データを入れたGPSプログラムで架台の動きを自動制御。太陽を300度追尾できるため、固定式に比べ1.65~1.93倍の発電効率を実現
■強風にも耐えられる安全な架台&油圧システムを独自開発
■ソーラーパネルが屋根に固定されていないため風通しがよく、モジュール自体の温度上昇を抑えられることで、より高い発電性能が発揮できる
■傾斜角度が35度あるため、積雪の心配が少ない
「サン・タワー」は、株式会社日本テクノ 代表取締役 櫻井光一氏が1996年に開発をスタート。“人と違うものを作りたい、太陽光パネルをそのまま屋根につけるだけではつまらない”という発想から、より効率よく発電するようなシステムを綿密に設計し、実現しました。1999年より設置を始め、これまでに北海道から九州まで、全国で約100基が稼働しています。
実際の設置例
群馬県のあるお宅では、敷地内に2基設置しています。1基につき、カナディアン・ソーラー社製パネル(CS6P-265M)を120枚設置、パワーコンディショナは6台で稼働。発電の状況は、インターネットで毎日確認することも可能です(オプション)。
また、山口県や栃木県でも、上記と同じカナディアン・ソーラー社製のパネルを使用した「サン・タワー」が、それぞれ2基、設置されています。
※取材:2013年9月
Photo: Satoru Seki