エコなお宅訪問
MY SOLAR HOUSE
使い心地はいかがですか? カナディアン・ソーラーの太陽光発電システムを導入されたお宅やお店を訪問し、お話をうかがいました。
南国の太陽を受け止めるエネルギーカフェ
沖縄県那覇市 カフェ・ルテリオ
写真:ランチタイムにはシックなバーカウンターがサラダバーに
ソーラーパワーを当たり前に使う生活を提案
那覇空港から市内に伸びるモノレール「ゆいレール」に乗って、ほんの5駅目。ホテルやオフィスビルが並ぶ旭橋駅から歩いてすぐのところに、「カフェ ルテリオ」はあります。沖縄きっての繁華街、国際通りからもほど近い便利な場所ながら、お店の周辺は静かで落ち着いた雰囲気。そんな中、床から天井まである大きな窓が印象的な建物がひときわ目を引きます。ここは、太陽光発電を利用した“エネルギーカフェ”。2013年にオープンしたばかりの話題のお店です。
オーナーは、沖縄をベースに太陽光発電システムなどの販売を行っているエネオンアライアンス株式会社。なぜエネルギー商品を取り扱う会社がカフェを作ったのでしょうか。
「太陽のパワーを日常の中で当たり前に使う、それをさりげなく主張したかったのです。より多くの人に、気軽にソーラー発電に触れてもらえるのでは、と考えました」と語るのは、同社の小川美津貴代表取締役CEO。店名のルテリオとは、ラテン語で光を意味し、明るさの単位でもある「ルクス」と「インテリア」をかけた造語だそうです。
「シンプルで近未来的」というデザインコンセプトで仕上げられた店内には、ダイニングルーム風のテーブル席、ソファなどが置かれたラウンジ風スペース、そしてバーカウンターと3つのエリアがあり、それぞれ北欧やイタリアのおしゃれな家具がレイアウトされています。明るくアットホームで、しかもとびきりスタイリッシュ。まるでヨーロッパのモダンな邸宅といった雰囲気です。
スマホの充電や電動バイクのレンタルも
もちろん、随所に太陽光発電を利用した様々な工夫が施されています。屋上に28枚のソーラーパネルを設置し、6kWの発電システムを導入。これにより、夏場には売電収入もあり、店舗で使用する電気代も抑えられるようになったといいます。また表には3台の電動バイクFUTEが充電されており、これを2時間無料でレンタルというサービスも行っています。
「お客様には“こんなに電気をばらまいちゃっていいの?”なんて聞かれますが、ここで作った電気を、後ろめたさを感じずに使っていただければ」
IHクッキングヒーターを使って長時間煮込んだ牛テールの煮込みや、ソーラーパネルをイメージしたサイコロステーキの「太陽光定食」など、料理も評判で、普通のカフェとして利用する来店者がほとんど。そして、多くの方が小川さんの期待通り、ここで過ごす何気ない時間の中から、太陽エネルギーの可能性を実感しているようです。
今後エネルギーをテーマにした様々なイベントも開催していく予定。ますます注目を集めそうです。
カフェ ルテリオ(エネオンアライアンス株式会社)(取材時)
■システム 6.02kW
■設置モジュール
カナディアン・ソーラー社製CS6A-215MM
4段7列・合計28枚を屋上屋根に設置
■パワーコンディショナ
CS-3000J + CS-5000J
■施工:2013年7月
※取材:2013年12月
Photo: Hiroko Yoshizawa