Canadian Style 太陽とともに - カナディアン・ソーラーのウェブマガジン

for Green Life

FOR GREEN LIFE

自然の力でクリーンなエネルギーを生み出す。カナディアン・ソーラーの技術が全国の太陽光発電所で活用されています。

ひとりひとりの力で、クリーンで安全な電気を

山梨県北杜市 株式会社市民ソーラー

だれもがオーナーになれる、個人参加型の発電所

山梨県北杜市、ブドウや桃、ブルーベリーなどの畑が続くのどかな農場地帯の中に、「市民ソーラー」の発電施設があります。北に八ヶ岳、西には甲斐駒ヶ岳など南アルプスの名峰、そして東には瑞牆山と、日本百名山の山々が四方に連なる贅沢な風景。高原リゾートとして人気の清里もすぐ近くにあります。
そんな素晴らしい環境の中、カナディアン・ソーラーのコバルトブルーに輝くパネルが360枚、燦然と並ぶ様子はなんとも壮観です。「環境への負担が少ない再生可能なエネルギーを、政府や大企業に任せず、市民ひとりひとりがお金を出し合って作りませんか」 ―― そんな呼びかけとともに2013年3月に始まったのが、この施設です。

のどかな田園地帯の斜面に設置された太陽光発電所
のどかな田園地帯の斜面に設置された太陽光発電所

パネルは、1枚単位で個人オーナーに販売されており、それぞれが生み出す電気がまとまって電力会社に販売され、一般に役立てられるというしくみです。オーナーは安全なエネルギーづくりに貢献できると同時に、パネルの賃料を受け取ることもできます。
始まったばかりのプロジェクトで、現在オーナー募集中ですが、山梨県内だけでなく、全国から問い合わせがあるといいます。希望者のほとんどは、太陽光発電の可能性に興味を持っているという方たち。環境にやさしい新プロジェクトに、多くの注目が集まっています。

近隣の協力店や農場などで優待サービスも受けられるオーナー証
近隣の協力店や農場などで優待サービスも受けられるオーナー証
オーナーは八ヶ岳の麓で農場体験も
オーナーは八ヶ岳の麓で農場体験も

電気を人任せにできない。自分たちで作ろう

「きっかけとなったのは、やはり3・11の原発事故です」
市民ソーラー創業者の澤さんが、発電所設立のいきさつを語ってくれました。以前から再生可能エネルギーへの関心が高く、大規模な風力発電事業に携わっていた澤さんは、数年前に仕事を引退して以降、地球温暖化防止をテーマに子供たちに向けての環境教育に力を注いでいました。そんな地道な活動を続ける中で起こったのが、あの原発事故でした。
「もはや子供の教育だけではとても追いつかないと実感しました。自分たちで何とかしなければと。そこで過去の経験をもとに、個人の力が生かせる市民参加型の太陽光発電所を作ろうと思い立ったわけです。北杜市を選んだのは、日照時間がとても長い土地だと聞いたからです」
実際、北杜市は雨や雪が少なく日照時間は日本有数の長さ。とりわけこの場所は標高700mの高原地帯で冷涼な風が通りぬけ、モジュールの冷却効果が高いため、発電効率は抜群。太陽光発電にはまたとない立地といえます。

自分たちの手で安全なエネルギーを、と語る「市民ソーラー」創設者の澤光春さん
自分たちの手で安全なエネルギーを、と語る「市民ソーラー」創設者の澤光春さん
日本一の日照時間を誇る北杜市。夏には「北杜市明野サンフラワーフェス」も開催(写真協力:北杜市)
日本一の日照時間を誇る北杜市。夏には「北杜市明野サンフラワーフェス」も開催(写真協力:北杜市)

今後さらに拡張し、パワーアップ!

施設には、45枚のパネルをつなげたユニットを4列に並べた、パネル180枚の発電システムが2つ。それぞれ北杜1号発電所、北杜2号発電所と名づけられました。360枚のパネルが作り出せる電力は1日最大約400kWh。一般家庭40軒分以上の電力を補えるといいます。
パネルが設置されている地面は、通常なら平らにならし、雑草予防のためのコンクリートを打ったりバラスなどを敷いたりするところですが、ここでは斜面がそのまま利用され、また土面もむきだしのまま。できる限り土地に手を加えないという意気込みが感じられます。
「とはいえこのままでは土埃がたち、発電にも支障が出るので、いずれハーブでも植えて表面をカバーしてみようと思っています」と澤さん。ハーブの絨毯で覆われた中に並ぶソーラーパネル…。なんだか素敵な風景ではありませんか。

現在360枚のパネルからなる北杜1号、北杜2号の発電所が稼働
現在360枚のパネルからなる北杜1号、北杜2号の発電所が稼働
パワーコンディショナは環境に合わせて効率的に動く高性能タイプ
パワーコンディショナは環境に合わせて効率的に動く高性能タイプ

むき出しの地面はいずれハーブなどで覆われる予定

【市民ソーラー発電所】(取材時)
■モジュール:カナディアン・ソーラー社製 CS6P240P
1枚の最大出力は240W。北杜1号、北杜2号それぞれの発電所で180枚、合計360枚設置。
それぞれ太陽電池モジュール45枚で構成した10.8kWのブロックを4つで構成。
■稼働開始時期:2013年3月
■問合せ:株式会社市民ソーラー 事務局

※取材:2013年6月


北杜3、4、5号も稼働を開始し、さらにパワフルに!

取材後しばらくして、(株)市民ソーラー 事務局の澤さんから、あらためて連絡をいただきました。市民ソーラー発電所に、新たに3、4、5号が完成し、2013年11月より売電を開始したそうです。
パネルの数は、3号、4号がそれぞれ200枚、5号は88枚で、1号、2号を合わせると、全部で848枚に。全体で作り出せる電力は1日最大約900kWhとパワーアップしました。
またパネルオーナーの募集は、1号、2号に関しては終了し、3号、4号の募集が行われています。(2014年2月追記)

八ヶ岳の麓に並ぶ北杜3号、4号
八ヶ岳の麓に並ぶ北杜3号、4号


Photo: Yuka Watanabe