2023.02.15news

Gardant SGR社とイタリアで初のオルタナティブ投資ファンドで提携

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2023年1月31日(火)、同社にとってイタリア初となるオルタナティブ投資(代替投資)ファンド(「CSFSファンドI」)の優先株の30%をGardant Investor SGR(「Gardant社」)に販売するための契約を締結したことを発表しました。CSFS Fund Iの投資家であるGardant社はGardant Groupの資産運用部門で、5億6,000万ユーロを超える運用資産を持ち、オルタナティブ投資および複合投資を専門としています。

 CSFS Fund Iは、ミニボンド、公営住宅や学生寮と再生可能エネルギーのファンドを通じて、実体経済、人々の住宅需要、グリーン経済を支援することを目的とした資産運用会社であるFinint Investments SGR社が管理するクローズドエンド型の不動産に関する予約型オルタナティブ投資ファンドです。

 CSFS Fund Iの対象には、イタリアのシチリア島、サルデーニャ島およびラツィオ州にある7件の太陽光発電プロジェクト(総発電容量:124.2MWp)のポートフォリオが含まれています。これらのプロジェクトは現在建設中であり、2023年3月から12月の間に商業運転を開始する予定です。当社はこれらのプロジェクトを開発し、完成後は、O&M(運用保守)サービスを提供します。

 今回の契約に基づき、Gardant Investor SGR社は、これらのプロジェクトの建設設備投資額の30%を負担することも約束しています。当社は、長期的には非優先株式の40%を保持しつつ、別の金融投資家にさらに優先株式の30%を販売することを目標としています。

 カナディアン・ソーラーの会長兼CEOであるショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「Gardant社とこの重要な契約を締結できたことを嬉しく思います。今回の取引は、最高水準のプロジェクトを開発、建設、運営する当社の能力が、一流の金融投資家に認められたことを示しています。CSFS Fund Iは、当社が現在合計1.8GWpを超える太陽光発電プロジェクトのパイプラインと2GWhを超える蓄電池プロジェクトのパイプラインを持つ成長市場であるイタリアにおいて、当社の長期的な資産保有戦略を実行するために設立されました。この戦略は、純粋なプロジェクト開発モデルからグローバルな独立系発電事業者(IPP)へと移行する計画の一部です」

 Gardant Investor SGR社のCEOであるグイド・ロンバルド氏は、次のようにコメントしています。「カナディアン・ソーラーとこの契約を締結できたことを誇りに思います。エネルギーは持続可能な資源へと移行しており、当社グループのESG目標に沿った今回の投資は、イタリアにとって戦略的分野への大きな投資です。当社が行うすべての優良な取引と同様に、当社はこのプロジェクトにスキルと専門性を持ち込み、市場の期待に沿った革新的な金融商品を提供しました」

 Finint Investment SGR社のCEOであるマウロ・スブロッジオ氏は、次のようにコメントしています。「カナディアン・ソーラーと共にCSFS Fund Iを考案したこと、またFinint Invesments SGR社の経営陣の経験を生かしてカナディアン・ソーラーとGardant Investor SGR社の投資ストラクチャリングをお手伝いしたことを誇りに思います。Finint Invesments SGR社は、この分野で15年間の実績があり、250MWp以上の太陽光発電所を運営し、再生可能エネルギー分野に特化した6つの投資ファンドを持っています。今回の取引は、世界をリードする再生可能エネルギー企業としてのカナディアン・ソーラーの専門性を活用し、再生可能エネルギー分野への投資に関心のあるGardant Investor SGR社に優れたリスク・リターン・プロファイルを提供します」

Gardant S.p.A.社について

Gardant S.p.A.は、ローマに本社を置くイタリア企業で、オルタナティブ資産の運用と不良債権の回収を行うイタリアの大手企業Gardant Groupの親会社です。Gardant Groupは、特別サービサー(債権回収会社)として5億6,000万ユーロ以上の資金調達、400億ユーロ以上の融資の管理、約200億ユーロの融資の運用を行っており、非流動的融資・不良債権分野の投資家や銀行に幅広い商品とサービスを提供しています。Special Gardant(イタリアの公共安全の全法典集(TULPS)第115条に基づく認可)は、裁判による債権回収および裁判外の債権回収を専門とする会社です。Master Gardantは、UTP(返済の見込みの低い債権)の与信管理支援活動および証券化ビークルの債権回収活動を専門とする会社(イタリアの銀行・貸付業に関する全法典集(TUB)第106条に基づき認可された金融仲介業者)です。Gardant Investor SGRは、クレジット分野へのオルタナティブ投資を専門とする、Gardantグループの管理会社です。

Finint Investments SGR社について

Finint Investments SGRは、Banca Finint Groupに属する資産運用会社であり、国内外の投資家のニーズに沿った有価証券・不動産ファンドの運用を行っています。Finint Investments SGRは、イタリア初のオルタナティブ資産運用会社の1つであり、2004年以来、不動産から再生可能エネルギーまで網羅するファンド、およびプライベートデットファンドとプライベートエクイティファンド、不良債権とUTP(返済の見込みの低い債権)に焦点を当てたファンドを運用しています。50人から成る投資チームを擁し、資産の50%以上を国連責任投資原則に定められたESG原則に従って運用しています。近年受賞した数々の賞は、顧客との直接取引、金融機関との契約やアドバイザリーネットワークを通じて事業を展開するSGRの成長を裏付けるものです。

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