2025.09.09
e-STORAGE、ラスベガスのRE+ 2025で8.36MWhのモジュール型蓄電池「FlexBank 1.0」を発表
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州キッチェナー、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、同社の過半数出資子会社であるe-STORAGE社が、次世代のモジュール型バッテリー「FlexBank 1.0」をラスベガスで開催されるRE+で発表します。新システムは、2026年の導入開始を予定しています。
e-STORAGE社の蓄電システム(BESS)ソリューションを拡充するFlexBank 1.0は、多様なユーティリティスケール(大規模電力用途)に対応するために設計されたスケーラブルなエネルギー貯蔵プラットフォームで、最大8.36MWhのエネルギー容量を提供します。新たに採用されたモジュール式のオープンフレーム構造により、各キャビネットが独立した構成ユニットとして機能し、物流および設置作業を大幅に簡素化します。また、FlexBankプラットフォームは、今後導入予定の次世代バッテリーセル技術の基盤ともなり、より大きなフォームファクター(形状)と高アンペアに対応した、優れた性能を実現する予定です。
e-STORAGE社の実績ある314Ahリン酸鉄リチウム(LFP)セル技術を基盤としたFlexBank 1.0は、多層の保護システムにより安全性を強化しています。各キャビネット内では、セルが耐熱バリア、3層の電気的保護システム、高度なセルレベルの精密管理によって保護されています。モジュール設計により、キャビネット間の熱伝播を防ぐ構造となっており、火災リスクを大幅に低減します。
さらに、FlexBank 1.0はスキッドマウント設計を採用しており、現場での迅速な組み立てが可能です。横並び(サイド・バイ・サイド)や背面同士(バック・トゥ・バック)など、柔軟なレイアウト構成に対応し、EPC(設計・調達・建設)コストの削減とプロジェクトのエネルギー密度の最大化を実現します。
本システムはパワーコンバージョンシステム(PCS)との完全な互換性を持ち、新規導入はもちろん、既存サイトの拡張にもシームレスに統合可能です。
e-STORAGE社のコリン・パーキン最高経営責任者(CEO)は次のようにコメントしています。「FlexBank 1.0は、当社の事業用向けエネルギー貯蔵プラットフォームの戦略的進化であり、安全性、柔軟性、コスト効率といったお客様の重要なニーズに応えるよう設計されています。展開を飛躍的に簡素化することで、より信頼性が高く適応力のある技術を提供し、再生可能エネルギーへの世界的な移行を加速させるとともに、開発事業者や投資家にとって実質的な価値を創出します」
e-STORAGE社について
e-STORAGE社は、カナディアン・ソーラーの子会社であり、ユーティリティ・スケールの蓄電池システムの設計、製造、統合を専門とするリーディング・カンパニーです。e-STORAGE社は、独自の蓄電池ソリューション、包括的なEPCサービス、系統運用の改善を目的とした革新的なソリューションを提供しています。現在、e-STORAGE社は年間10GWhの蓄電池システム製造能力および3GWhのバッテリーセル製造能力を持つ、最先端の全自動製造施設を運営しています。
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