2018.05.22news

2018年第1四半期の業績発表

2018.05.22

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、米国時間2018年5月16日(水)に、2018年第1四半期(2018年1月1日~3月31日)の業績を発表しました。

 

2018年第1四半期のハイライト

  • 第1四半期のモジュール出荷量は、2017年第4四半期の1,831MWに対し、1,374MW。当初の指標は、1.3~1.35GW。
  • 売上高は2017年第4四半期の、11.1億米ドルから14.2億ドル。当初の指標は、13.7~14億ドル。
  • プロジェクト事業の売上高全体に占める割合は、2017年第4四半期の36.4%から64.2%。
  • 売上総利益率は、2017年第4四半期の19.7%から10.1%。当初の指標は10~12%。
  • カナディアン・ソーラーに帰属する純利益は4,340万ドル、希薄化後1株あたり純利益0.72ドル。(2017年第4四半期純利益6,140万ドル、希薄化後1株あたり純損失1.01ドル)
  • 第1四半期末の現金、現金等価物および拘束預金の残高は、2017年第4四半期末の11.9億ドルと同じ11.9億ドル。
  • 第1四半期の営業活動により獲得したキャッシュは、2017年第4四半期の1.89億ドルに対し、2.53億ドル。
  • 第1四半期中、米国にある3件の太陽光発電所(出力合計309MWp)を韓国電力公社(KPCO)におよそ7.2億ドルにて売却完了。また、英国において太陽光発電所(出力合計142MWp)をGreencoat Capital LLP社(Greencoat)におよそ1.91億英ポンド(2.677億米ドル)にて売却完了。 
  • 2018年4月30日時点における運用中の発電所は、948MWpで、総再販額は約11億ドルになる見込み。この価格には、米国における当社の株式取引案件クラスBのみ含まれる。

 

2018年第1四半期の結果

 2018年第1四半期における売上高は14.2億ドルで、2017年第4四半期の11.1億ドルから28.5%上昇し、前年同期の6.77億ドル比べると110.5%の増加となりました。モジュール合計出荷量は1,374MW(2017年第4四半期:1,831MW)で、当初の指標は1.30~1.35GWでした。

 第1四半期の売上総利益は1.43億ドル(2017年第4四半期:2.18億ドル、前年同期9,140万ドル)で、売上総利益率は10.1%(2017年第4四半期:19.7%、前年同期13.5%、当初の指標は10~12%)となりました。売総利益率の主な減少要因は、第1四半期に売却完了した米国内の太陽光発電所(309MWp)の低い利益率によるもので、太陽電池モジュール平均販売価格の上昇が部分的に上記の利益減少を相殺しています。

 

プロジェクト事業パイプラインについて

 カナディアン・ソーラーでは、プロジェクトパイプラインを、早期~中期、後期の2つに分けています。後期段階にあるプロジェクトについては電力供給契約を持ち、今後2~4年以内に建設予定のものを含みます。なお、いくつかの後期段階にあるプロジェクトについては許認可・系統連系の承認が下りず、結果として完成できない可能性があります。

 

 2018年4月30日時点で、カナディアン・ソーラーは総出力約2.3GWpの後期段階プロジェクトパイプラインを保有しており、内訳は米国459MWp、メキシコ435.7MWp、中国422.5MWp、日本351.3MWp、ブラジル499.2MWp、アルゼンチン97.6MWp、インド24MWp、オーストラリア24.2MWp、チリ18.4MWp、韓国8MWpです。

 

 

 2018年4月30日時点での米国における当社の後期段階プロジェクトパイプラインは下記の通りです。

発電所名 MW 場所 状況 竣工予定
Mustang 2 201 カルフォルニア州 開発中 2020年
Gaskell West 2 147 カルフォルニア州 開発中 2020年
NC102 102 ノースカロライナ 建設中 2018年
合計 459      

 

 

    日本においては、2018年4月30日時点で、日本国内における開発中の後期プロジェクトパイプライン(FIT確定済)は約351.3MWpで、うち122.7MWpが建設中、239.5MWpが建設準備段階、228.6MWpは開発段階にあります。入札にて得た9.4MWpのプロジェクトはFIT認定後に後期段階プロジェクトパイプラインに追加されます。また、2018年1月、1MWp規模の太陽光発電所の商業運転開始を達成しました。

   2018年4月30日時点で、日本国内で商業運転を予定している後期段階にあるプロジェクトパイプラインは下記の通りです。

2018 2019 2020 2021~ 合計
出力 72.7 97.5 45.3 135.8 351.3

 

 

  2018年4月30日時点で、ブラジルにおける当社の後期段階プロジェクトパイプラインは下記の通りです。
※23MWpは、当社の“Pirapora II”(115MWp)に対する20%の保有分に相当します。

発電所名 MWp 場所 状況 竣工予定
Pirapora I 23 Minas Gerais 建設中 2018年
Francisco Sa 122.2 Ceara 開発中 2021年
Jaiba 97.3 Minas Gerais 開発中 2021年
Lavras 144.7 Minas Gerais 開発中 2021年
Salgueiro 112 Pernambuco 開発中 2020年
合計 499.2      

 2018年4月、ブラジルのA4入札において3件の太陽光発電所(出力合計364.2MWp)を獲得しました。20年間の電力購入契約(PPA)に基づき、平均価格118.15ブラジルレアル(およそ35.58米ドル)/MWhで売電されます。当社が開発および建設し、2021年に商業運転を開始する予定です。

 

 なお2018年4月、当社はグアラニア太陽光発電所(総出力80.3MWp)をガス・ナトゥラル・フェノーサの子会社であるグローバル・パワー・ジェネレーション社へ売却完了しました。

 

 2018年4月30日時点でメキシコにおける当社の後期段階プロジェクトパイプラインは下記の通りです。

発電所名 MWp 場所 状況 竣工予定
EL Mayo 124 Sonora 開発中 2020年
Horus 119 Aguascalientes 開発中 2020年
Tastiota 125 Sonora 開発中 2020年
Aguascalientes 67.7 Aguascalientes 建設中 2018年
合計 435.7      

 

 2018年4月30日時点で、中国における当社後期段階プロジェクトパイプラインは422.5MWpです。

 

稼働中の太陽光発電所について

 2018年4月30日時点で、上記の後期段階プロジェクトパイプラインに加え、稼働中のプロジェクト(太陽光発電所)合計は947.9MWpです。これらの発電所は、「プロジェクト資産」、「売却目的保有資産」および「太陽光発電所、純額(ネット)」として貸借対照表に計上されています。なお、2018年第1四半期の「売却目的保有資産」および「太陽光発電所、純額(ネット)」として計上された発電所による発電収入は、2017年第4四半期の470万ドルに対し、260万ドルでした。主な減少要因は、2018年2月28日時点と比較して、4月30日時点における稼働中の太陽光発電所数が減少したことによるものです。

 

 貸借対照表上に「プロジェクト資産」として計上されたプロジェクトの売却は、収益認識基準に満たされれば収益として計上されます。「売却目的保有資産」として計上されたプロジェクトの売却益と「太陽光発電システム、純額」は、損益計算書の「その他の営業利益(費用)」に計上されます。

 

 2018年4月30日時点における稼働中の発電所は下記の通りです。

アメリカ 日本 ブラジル 中国 インド その他 合計
499 85.6 56.8 148.1 126.1 32.3 947.9

本文は、2018年5月16日(水)に発表されたカナディアン・ソーラー2018年第1四半期の業績発表プレスリリースの一部を参考和訳したものです。原文英文は、下記リンクからお読みください。
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-reports-first-quarter-2018-results

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