2022.10.28
AXIUM INFRASTRUCTURE社とカナディアン・ソーラー子会社のリカレント社及びCSI ENERGY STORAGE社が世界最大の蓄電池プロジェクトの稼働開始を発表
クリムゾン蓄電池プロジェクトは現在、米・カリフォルニア州の電力系統に柔軟な電力を供給し、お客様に信頼性を提供しています
Axium Infrastructure社(「Axium」)とCanadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)子会社のリカレント社(Recurrent Energy)とCSI Energy Storage社は、2022年10月18日(火)、350MW/1400MWhの独立型蓄電池プロジェクトである「クリムゾン蓄電池プロジェクト」が稼働を開始し、カリフォルニア州の電力系統に柔軟な電力を供給していることを発表しました。Axium Infrastructure US Inc.社が運用するファンドがプロジェクト所有権の80%、プロジェクト開発事業者であるリカレント社が20%を保有しています。CSI Energy Storage社は、プロジェクトのターンキーシステムインテグレータであり、設計・調達・建設(EPC)サービスを提供し、プロジェクトの長期的な運用サービスを提供する予定です。
クリムゾン蓄電池プロジェクトは、稼働する蓄電池プロジェクトとしては世界最大、現在稼働中の蓄電池プロジェクトとしては世界第二の規模を誇っています。カリフォルニア州リバーサイド郡の公有地に位置し、カリフォルニア州の二大電力会社である南カリフォルニアエジソン社(「SCE」)およびパシフィックガスアンドエレクトリック社(「PG&E」)と、下記2件の長期エネルギー貯蔵契約を締結しています。両契約は、カリフォルニア州公益事業委員会(「CPUC」)が指示する信頼性調達の一部です。
- 南カリフォルニアエジソン社(SCE):200MW/800MWh、14年10ヶ月の完全トーリング契約
- パシフィックガスアンドエレクトリック社(PG&E):150MW/600MWh、15年のResource Adequacy(RA、供給力確保)契約のみ。リカレント社およびAxium社がカリフォルニア州の卸電力市場で蓄電池システムを運営予定
リカレント社は、エネルギー貯蔵市場における大手開発事業者です。同社は、Slate Solar + Storageプロジェクトを含む建設中または稼働中の2.9GWhの蓄電池プロジェクトを商業化しているほか、初期~中期開発段階の15GWhの蓄電池プロジェクト・パイプラインを保有しています。
カナディアン・ソーラーが株式の過半数を保有する子会社であるCSI Energy Storage社(CSIソーラー社傘下)は、クリムゾン蓄電池プロジェクトのターンキー・ソリューションを提供しており、現在は、このプロジェクトの長期的な運用サービスを提供しています。
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、次のようにコメントしています。「クリムゾン蓄電池プロジェクトは、クリーンエネルギー、イノベーション、そして良好な雇用(労働組合員)を通じた経済発展におけるカリフォルニア州のリーダーシップを象徴するプロジェクトです。私たちは、電力系統を100%クリーンエネルギーにするという目標を達成するために、このようなプロジェクトを迅速に系統連系させることに焦点を当ててきました。カリフォルニア州の全住民の利益のためにこの大規模なプロジェクトを系統連系する責任を担っている公共部門と民間部門の皆様にお祝いの言葉を贈ります」
ラウル・ルイス下院議員(医師)は、次のようにコメントしています。「カリフォルニア州の第36選挙区は、全米の再生可能エネルギー開発において全米の先駆けとなっている地域です。当地ブライスにおけるリカレント社のクリムゾン蓄電池プロジェクトにより、私たちはリーダーシップを固め、これまで以上に高給のクリーンエネルギー雇用を創出するでしょう。このプロジェクトは、クリーンエネルギーの未来を築くために私たちが地元で進めている活動を土台にしています。私は地域経済を強化し、高給の雇用(労働組合員)を確保し、地域社会の繁栄を支援するために米国のエネルギーの独立性を達成するために引き続き努力します」
クリムゾン蓄電池プロジェクトは、カリフォルニア州の電力消費者がより多くのカーボンフリーエネルギーを入手できるようにし、ピーク需要時に電力系統の信頼性を確保します。天然ガス火力タービンによる発電と比較して、平均で毎年47,000世帯以上に供給するのに十分な電力を貯蔵・送電し、年間で275,000トンもの二酸化炭素排出量と47トンの窒素酸化物排出量を削減します。このプロジェクトによる二酸化炭素排出削減量は、53,000台以上の車を道路から取り除くことに相当します。
カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)のデイビッド・ホックシールド委員長は、次のようにコメントしています。「エネルギー貯蔵は化石燃料からの移行を支援するための重要な構成要素であり、クリムゾン蓄電池プロジェクトは、この重要なクリーンエネルギー資源の開発における大きなマイルストーンとなっています」
American Clean Power社の暫定CEOであるJCサンドバーグ氏は、次のようにコメントしています。「カリフォルニア州の住民は、クリーンエネルギーの導入を加速し、最も必要とするときに地域社会がこれらの資源を系統連系することができる新たな蓄電池設備を建設することがいかに重要であるかを認識しています。カリフォルニア州のクリーンエネルギー産業は、これらの目標を大規模に達成する能力を日々発揮しており、このプロジェクトの結果として、州の電力系統が、より強く、よりクリーンで、信頼性の高いものとなることは間違いありません」
クリムゾン蓄電池プロジェクトは、カリフォルニア州リバーサイド郡ブライスの西約21km(13マイル)、カリフォルニア砂漠の公有地に位置しています。2021年5月に米国内務省の土地管理局(BLM)からプロジェクトの最終承認を得ました。独立型蓄電池プロジェクトとしては初めてバイデン・ハリス政権下でBLMの土地での建設承認を受けました。
BLMのカリフォルニア州局長であるカレン・E・モウリツェン氏は、次のようにコメントしています。「クリムゾン蓄電池プロジェクトは、バイデン・ハリス政権下でBLMの土地で初めて承認された独立型蓄電池プロジェクトです。このプロジェクトは、2035年までに炭素汚染のない電力部門を実現するというバイデン・ハリス政権の目標達成に向けた大きな一歩です。私たちは、BLMの土地で責任あるエネルギー開発を実現するクリムゾン蓄電池プロジェクトのようなプロジェクトを引き続き支援することを楽しみにしています」
建設期間中、クリムゾン蓄電池プロジェクトは、国際電気工組合(IBEW)、国際機械技師労働組合(IUOE)、北米労働者国際連合、国際橋梁・構造・装飾・補強鉄労組協会などの組合に属する、約140人の組合労働者を雇用しました。このプロジェクトは、その運営を通じて地域社会に3,000万ドルの固定資産税収を創出する見込みです。
Axiumのティエリー・バンダル社長は、次のようにコメントしています。「当社は、クリムゾン蓄電池プロジェクトが稼働を開始し、カリフォルニア州の継続的な再生可能エネルギー転換を支援することに期待を寄せています。このプロジェクトは、稼働中の蓄電池施設としては世界第二の規模を誇っており、カリフォルニア州の電力系統に信頼性の高い、柔軟な電力を供給しています。クリムゾンのようなプロジェクトは、エネルギー転換を促進する上で重要であり、この画期的なプロジェクトでリカレント社およびカナディアン・ソーラー社と提携できたことを嬉しく思います」
カナディアン・ソーラーの会長兼CEOであるショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「クリムゾン蓄電池プロジェクトは現在、商業運転する世界最大の蓄電池プロジェクトであり、世界で2番目に大きな独立型蓄電池プロジェクトです。リカレント社は、大規模蓄電池プロジェクトがまだ存在しなかった2015年に、クリムゾン蓄電池プロジェクトと、これよりさらに大規模の当社の蓄電池プロジェクト・パイプラインの開発を開始しました。昨年、当社はCSI Energy Storageチームの尽力により、これらのプロジェクトを実現させ始めました。本日、米国およびカリフォルニア州の変革的な気候目標を支援する、切望されている柔軟な電力の供給を実現できたことを祝福します。このプロジェクトに多大なる貢献をしてくださった、カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)、米国内務省、そしてAxium Infrastructure社のパートナーの皆様に感謝します」
Axium Infrastructure社について
Axium Infrastructure社(Axium Infrastructure Inc.とその関連会社で構成される)は、コアインフラストラクチャ資産への投資を通じて長期的な投資収益を生み出すことを専業とする独立系ポートフォリオ管理会社です。2022年6月30日現在、90億カナダドル以上の運用資産と17億カナダドル以上の共同投資を保有しています。インフラ資産の取得、開発、資金調達、運用、管理に数十年の実績を持つ優秀なスペシャリスト集団を擁しています。旺盛な市場需要に支えられた、信用力のある取引相手と長期契約を締結した資産を重視しています。2010年以降、250以上の北米のインフラ資産からなる多様なポートフォリオに投資してきました。これまで投資してきた他のインフラ資産に関する情報を含む詳細情報についてはwww.axiuminfra.com をご参照ください。本リリースは情報提供のみを目的としており、いかなる事業体の有価証券購入の申し出または勧誘を行うものではありません。