2021.06.01
アクスポ・イタリア社とイタリア市場で初となるプライベートPPAの一つを締結
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)は、2021年5月24日、イタリア・シチリア島のラグーザおよびエンナ近郊で開発中の、合計12MWpとなる2つの太陽光発電所の発電電力に関する長期電力販売契約(PPA)をアクスポ・イタリア社と締結したことを発表しました。
アクスポ・イタリア社は、イタリアのエネルギー自由市場で3番目の規模の事業者です。今回のPPAに基づき、アクスポ・イタリア社は再生可能エネルギーとそれに関連する再エネ電力証明(Guarantee of Origin:GoO)を2つの太陽光発電所から購入されます。このPPAでは、2022年4月から10年間の固定電力価格が保証され、発電所に安定したキャッシュフローをもたらします。
2つの太陽光発電所の建設は2021年末までに開始予定で、当社の高効率モジュールを使用する予定です。完成すると、総容量は12MWp、年間発電電力量は約22GWhとなる見込みです。約8,460世帯に電力を供給できる発電電力量で、二酸化炭素換算で6,860トンの排出量の削減、道路を走る車5,300台の減少に相当します。
カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「イタリアでは多くのコラボレーションの機会の中から今回初めて実行に移すコラボレーションであり、アクスポ・イタリア社との今回のPPA締結をうれしく思います。イタリアにおける再生可能エネルギー源の成長は、同国のクリーンエネルギー転換目標を達成するために極めて重要です。エネルギー転換に関して同じビジョンを共有するアクスポ社と、当社の太陽光発電技術と開発における専門知識を活用して再生可能エネルギー目標達成に向けて協業できて光栄です。また、イタリアは、欧州・中東・アフリカ(EMEA地域)における当社の主要市場の一つであり、当社はイタリアで1.3GWp超の太陽光発電プロジェクト・パイプラインを実行しています。」
今回のPPAは、イタリア市場で締結された最初のプライベートPPAの一つです。また、2020年11月にCanadian Solarとアクスポ・イタリア社との間で、イタリアで同様のPPA、最大300MWpを実行するために締結された、より広範な枠組み合意の一部でもあります。
アクスポ・イタリア社のシモーネ・デマルキ最高経営責任者(CEO)は、次のようにコメントしています。「過去数年間、再生可能エネルギー源は政府の奨励策のコンセプトと関連づけられることが多かったのですが、状況は変わりました。長期PPAなどの契約を通じて、市場と、関係するすべてのプレーヤーは最終的に奨励策のロジックからはっきりと抜け出すことができます。これにより、開発面では、発電所が経済的に持続可能、プログラム可能なものとなり、関係するすべてのステークホルダーにとって有益です。欧州ですでに十分に確立されているこの傾向は、まもなくイタリアでも安定した傾向となると期待しています。当社はこのたび、このビジネスモデルの潜在性と利点を理解し、評価できる新しいパートナーとして、カナディアン・ソーラーと協業する運びとなりました。
アクスポ・イタリア社について
アクスポグループは100年以上にわたり、300万人以上の個人および何千社もの企業にエネルギー取引大手としての専門知識をもって、エネルギーを生産・供給してきました。1914年にスイスで設立され、現在は、欧州、米国、アジアの30ヶ国以上に拠点を持ち、持続可能な発電に関する専門知識と研究を通じて革新する能力を兼ね備えた5,000人の人材を雇用しています。持続可能性と信頼性は、発電から最終顧客への供給まで、エネルギーのサプライチェーン全体に沿った革新的なソリューションとサービスの開発に向けたアクスポの創業価値です。 アクスポグループ傘下のアクスポ・イタリア社は、イタリアのエネルギー市場が自由市場へ移行した2000年に設立され、今日ではエネルギーのサプライチェーン全体にわたってプレゼンスを持つ主要なプレーヤーであり、イタリアのエネルギー自由市場で3番目の規模の事業者です。アクスポ・イタリア社は、アクスポグループの海外実績をイタリア市場に持ち込み、イタリアのエネルギー・サプライチェーン全体の価値を生み出し、企業の競争力を決定する上でエネルギー供給が果たす基本的な役割を確信しています。アクスポ社は、環境への影響低減に取り組む企業向けに設計されたグリーン・ソリューションの開発および都市のe-モビリティの進化に長年携わってきました。気候に配慮した発電とPPAなどの革新的なサービスの提供を通じて、アクスポ社は持続可能な開発目標(SDGs)の達成に重要な役割を果たしています。アクスポ・イタリア社はジェノヴァに本社を置き、ミラノとローマに営業・駐在員事務所を構えています。