2021.01.22
リカレント社、米国最大級の太陽光発電+蓄電プロジェクトとなるスレート・プロジェクトの売却を完了し、建設を開始
米カリフォルニア州に低コストの太陽光発電電力と系統安定化に向けた支援を提供へ
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)は、2021年1月13日、完全子会社であるリカレント社(Recurrent Energy)が、太陽光発電+蓄電統合プロジェクトであるスレート・プロジェクトをゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社(GSRP)へ売却したことを発表しました。プロジェクト売却による売上は2021年第1四半期に計上します。2021年後半に商業運転開始予定です。
スレート・プロジェクトは、米カリフォルニア州キングス郡に位置する300MWacの太陽光発電システムと140.25MW/561MWhの蓄電システムで構成されるプロジェクトで、建設が開始したところです。カナディアン・ソーラーが過半数を所有するエネルギー貯蔵事業子会社であるシステム・ソリューションズ・アンド・エネルギー・ストレージ社(SSES)が、スレート・プロジェクトに蓄電統合ソリューションを提供します。また、PNC Bankが、投資税控除の恩恵を享受できるタックス・エクイティを提供しています。これは、環境に配慮した持続可能な経営を行うとともに、世界が低炭素経済へと移行する中で革新的な資金調達の選択肢を提供して顧客を支援するという同行の公約を実践しています。
スレート・プロジェクトは、5社のオフテイカーとそれぞれ電力販売契約(PPA)を締結しており、このうち4社とは太陽光発電+蓄電の契約、1社とは太陽光発電のみの契約を締結しています。
カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「スレート・プロジェクトは、リカレント社最大の太陽光発電+蓄電プロジェクトであり、当社が10年近くに渡り事業を展開してきたコミュニティへの継続的な投資を示すものです。蓄電システムは、単体もしくは太陽光発電システムとの併用であっても、大いなる市場機会があるため、当社は過去数年間、独自の技術・サービス・資金調達ソリューションの開発に多大なリソースを注いできました。こうした取り組みが実を結び始めており、当社は太陽光発電+蓄電分野のマーケットリーダーとして確固たる地位を築いています。今回の取引は、当社のSSESチームが太陽光発電+蓄電の 統合技術における奥深い技術的ノウハウを持つ、バンカブルな(投資適格性の高い)蓄電ソリューション・プロバイダーとして今やトップの地位にあることを示しています。また、リカレント社のチームも、米国における当社の蓄電プロジェクトのパイプラインを、現在の4GWh以上という規模にまで拡大させたという素晴らしい成果を収めています」
ショーン・クー博士は続けます。「スレート・プロジェクトの近隣に位置するし、2019年に売却したマスタング太陽光発電プロジェクトについて、このほど当社初の大規模な蓄電統合および長期サービス契約をゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社(GSRP)と締結しました。米国最大級の太陽光発電+蓄電統合プロジェクトとなるスレート・プロジェクトで、GSRPと再び提携できることを非常に嬉しく思います」
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント社の再生可能エネルギーグループのトップであるジョン・ヨーダー氏は、次のようにコメントしています。「この大規模でクリーンな、再生可能エネルギーの新規電力源をカリフォルニア州に供給する画期的なプロジェクトと、カリフォルニア州のカーボンフリーな電力系統への移行を促進する蓄電システムでカナディアン・ソーラーと再び提携できることに、大きな期待を寄せています」
スレート・プロジェクトは、カリフォルニア州の約126,000世帯に供給するのに十分な低コストでクリーンな電力を発電することになります。カリフォルニア州キングス郡の約2,400エーカー(約9.7km2)の敷地に、当社の高効率両面発電型BiKuモジュールを約96万2,000枚使用する予定です。
ショーン・クー博士は、次のように続けています。「カルフォルニア州における、よりクリーンなエネルギー経済と明るい未来につながる太陽光発電システムと大容量蓄電システムの組み合わせであるスレート・プロジェクトの電力を利用されるオフテイカー5社の取り組みに称賛を送ります。太陽光発電+蓄電システムの米国内の導入量は、2020年にほぼ3倍増、2021年には2倍以上に成長すると予想される中、お客様とその地域のために、柔軟で信頼性の高いクリーンエネルギーと系統の信頼性を高めるためのソリューションを、当社が今後も引き続き提供できることを嬉しく思います」
スレート・プロジェクトは、建設ピーク時には405人の労働者を雇用し、その半数以上が地元キングス郡の熟練者となる見込みです。また、地元のサービス業や建設産業での支出増大など、プロジェクト開発に関する間接的な経済的利益とともに、キングス郡に多額の税収をもたらすことで、地域社会にプラスの経済効果をもたらします。
PNC Bankのリニューアブル・エネルギー・ファイナンスグループのマネージング・ディレクターであるマイケル・ジームキ氏は、次のようにコメントしています。「この画期的な太陽光発電+蓄電プロジェクトの取引は、当行にとって、尊敬する顧客であるカナディアン・ソーラーとゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社をサポートできる素晴らしい機会です。当行は、より持続可能な事業運営に向けた両社の戦略を継続的に支援し、また両社が必要とする持続可能な資金調達プログラムを提供することで、低炭素経済への移行実現に向けたお手伝いができることを誇りに思います」
リカレント社について(カナディアン・ソーラー子会社)
リカレント社(Recurrent Energy)は、競争力のあるクリーンな電力を大口電力顧客に提供する大規模太陽光発電および蓄電プロジェクトの大手開発事業者です。米国に拠点を置くリカレント社は、当社の完全子会社であり、当社の米国プロジェクト開発部門として機能しています。リカレント社は、米国において約5GWの太陽光発電および蓄電プロジェクトを開発中です。同社に関する詳細はwww.recurrentenergy.comをご参照ください。 システム・ソリューションズ・アンド・エネルギー・ストレージ社(SSES)について(カナディアン・ソーラー子会社) SSESは、ターンキー・エネルギー蓄電池システムおよびソリューションを提供する世界有数のプロバイダーであり再生可能エネルギー・プロジェクトの開発と遂行におけるカナディアン・ソーラーの豊富な経験を活かして、高いバンカビリティと競争力のある統合的なエネルギー貯蔵ソリューションを提供しています。当部門にはエネルギー貯蔵と再生可能エネルギー分野に長年携わってきたスタッフが在籍しており、蓄電技術大手のパートナー企業やプロジェクト開発事業者と密接に連携して、革新的な蓄電ソリューションを提供しています。カナディアン・ソーラーはさらに、エネルギー貯蔵システムを利用されるお客様に向けて、蓄電容量の増強、エネルギー容量保証および性能保証、安全で信頼性の高いシステム運用など、長期的な運用保守(O&M)サービスを提供しています。
ゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社について
ゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社(GSRP)は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント社(GSAM)のリニューアブル・パワー・グループが管理する非公開企業です。GSRPは、米国の27州・800件以上、合わせて2.3GW以上のクリーンな再生可能エネルギー発電容量を有する太陽光発電プロジェクトのスポンサーです。GSAMのリニューアブル・パワー・グループは、取引の選択および獲得財務分析、電力市場、有形資産の分析・運用を網羅する、業界に関する先進的な専門知識を持つ投資専門家で構成されています。チームは、再生可能エネルギー資産のO&Mについて長期保有のアプローチを取り、ゴールドマン・サックスの広範なネットワーク、主要な制度インフラ、業界に関する社内の知識と経験を活用しています。リニューアブル・パワー・グループは、2020年9月30日現在、世界で約1.9兆ドルの資産を監督している世界的な大手資産運用会社であるGSAMの一部です。
PNC Bankについて
PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(NYSE:PNC)傘下のPNC Bank, National Associationは、米国最大級の多角的金融サービス機関であり、お客様と地域社会との強固な関係のもとに組織されており、コーポレート・バンキング、不動産金融、アセットベースドレンディング(ABL、動産担保融資)を含む企業や政府機関向けの専門的なサービス、ウェルス・マネジメント、資産管理など、幅広い融資商品を含むリテール・バンキングおよびビジネス・バンキングを各地域で提供しています。同社に関する詳細はwww.pnc.comをご参照ください。