2020.09.01
2020年第2四半期の業績を発表
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2020年8月7日(金)に、2020年第2四半期(2020年4月1日~6月30日)の業績を発表しました。
2020年第2四半期のハイライト
- モジュール総出荷量は、前期比31%増の2.9GWで、2020年第2四半期の指標(2.5~2.7GW)を達成。
- 売上高は6.96億ドルで、2020年第2四半期の指標(6.3億~6.8億ドル)を達成。
- 売上総利益率は21.2%で、2020年第2四半期の指標(18.5~20.5%)を達成。
- 営業費用は前年同期比17%減。
- カナディアン・ソーラーに帰属する純利益は2,060万ドル、希薄化後1株あたりの純利益は0.34ドル。
- 最新の出荷量の指標は、2020年が11~12GW、2021年が18~20GW。
2020年第2四半期のハイライト
2020年第2四半期のモジュール総出荷量は2,905MWで、第1四半期の2,214MW及び前年同期の2,143MWから増加しました。当社の市場シェアが緩やかに増加したことが出荷量の増加につながりました。モジュール総出荷量のうち、281MWは、2020年第2四半期に自社の大規模太陽光発電プロジェクト向けに出荷されました。
2020年第2四半期の売上高は6.96億ドル(第1四半期:8.26億ドル、前年同期:10.36億ドル)でした。モジュール出荷量とEPC業務の収益は増加しましたが、モジュール平均販売価格の低下とプロジェクトの売却が限定的であったことにより相殺されました。新型コロナウイルス感染症の影響により、プロジェクトの遂行と売却スケジュールの遅延はありましたが、当社としての取り組みは現在順調に進行しています。最近では、米・テキサス州のMaplewood太陽光発電プロジェクト(2件・計367MWp)の資金調達を完了したことを発表しました。
2020年第2四半期の売上総利益は1.47億ドル(第1四半期:2.23億ドル、前年同期:1.83億ドル)、売上総利益率は21.2%(第1四半期:27.0%、前年同期:17.6%)でした。米国政府による反ダンピング関税(AD)および相殺関税(CVD)の戻り益(2,040万ドル)を除いた売上総利益率は18.2%でした。製造コストの低下があったものの、平均販売価格の大幅な下落により、売上総利益率の低下が見込まれていました。
2020年第2四半期の営業利益は4,500万ドル(第1四半期:1.13億ドル、前年同期:6,100万ドル)でした。営業費用が前年同期比17%減の1.02億ドルとなり、営業利益の減少の一部が相殺されました。
2020年第2四半期の非キャッシュの減価償却費用は4,800万ドル(第1四半期:4,500万ドル、前年同期:4,000万ドル)でした。
2020年第2四半期の純為替差損益は450万ドルの純為替差損(第1四半期:100万ドルの純為替差損、前年同期:400万ドルの純為替差益)でした。為替差損の増加は、ブラジルレアルとタイバーツの動向が思わしくなかったことが主な要因です。
2020年第2四半期の法人税費用は900万ドル(第1四半期:2,900万ドルの法人税の還付、前年同期:1,400万ドルの法人税費用)でした。
2020年第2四半期のカナディアン・ソーラーに帰属する純利益は2,060万ドル、希薄化後1株あたりの純利益は0.34ドル(第1四半期:1億1,060万ドル・1.84ドル、前年同期:6,270万ドル・1.04ドル)でした。
2020年第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは約1.14億ドルの支出(2020年第1四半期:1.05億ドル)でした。
プロジェクト・バックログおよびパイプラインについて
当社のプロジェクト・バックログおよびパイプラインは、2020年6月30日時点で合計15.1GWpで、このうちバックログは合計4.2GWpでした。バックログには、クリフ・リスク期日(状況の急変が起こる可能性がある期間)を過ぎた今後1~4年間に建設予定のプロジェクトが含まれます。クリフ・リスク期日は、プロジェクトが建設される国によって異なりますが、プロジェクトが高リスクの開発段階を終えた日(通常は、環境・規制関連の全ての許認可を取得済みで、接続契約の締結、FITの確保、電力販売契約(PPA)の締結がされている状態)と定義されています。現在バックログになっているプロジェクトは全て、PPAやFITの契約を締結済み、あるいは締結する可能性がかなり高い状況にあります。
当社は、2020年6月30日時点で合計10.9GWpのプロジェクト・パイプラインを保有しています。パイプラインには、現在開発中であるもののリスクが排除できていない、初期~中期段階のプロジェクトも含まれています。
蓄電池コストの低下、大容量蓄電池の需要増、化石燃料発電所の閉鎖の加速に伴い、当社は、「太陽光発電+蓄電」市場には大きな成長のチャンスがあると確信しています。また、大手モジュールメーカーおよびグローバルなプロジェクト開発事業者として統合的なビジネスモデルを持つ当社は、独自の「太陽光発電+蓄電」ソリューションをお客様に提供できる会社であると自負しており、今後この分野におけるプレゼンスをさらに高めてゆく所存です。
プロジェクト・バックログおよびパイプライン |
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地域 |
バックログ |
パイプライン |
合計 |
北米 |
1,544 |
4,101 |
5,645 |
中南米 |
1,539 |
3,657 |
5,196 |
欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域 |
383 |
2,148 |
2,531 |
日本 |
220 |
0 |
220 |
アジア太平洋(日本を除く) |
547 |
927 |
1,474 |
中国 |
0 |
80 |
80 |
合計 |
4,233 |
10,913 |
15,146 |
注:バックログの数値は、プロジェクトの総規模(MWp)を示す。 |
下表は、2020年6月30日時点の当社の蓄電プロジェクトのバックログおよびパイプラインです。前期比でほぼ倍増となりました。
バックログ |
パイプライン |
合計 |
|
蓄電(MWh) |
1,201 |
3,482 |
4,683 |
稼働中の太陽光発電所
当社の稼働中の発電所は2020年6月30日時点で計956MWp、推定再販価値総額は約7.73億ドルです。推定再販価値は、当社が現在交渉中の販売価格、または当該市場における同様の資産の取引価格に基づいています。
稼働中の発電所(単位:MWp) |
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北米 |
中南米 |
日本 |
アジア太平洋(日本を除く) |
中国 |
合計 |
216 |
100 |
85 |
96 |
459 |
956 |
注:本表の数値は、稼働中の発電所の総規模(MWp)を示す。 すでに第三者に売却済分の北米の108MWp、アジア太平洋(日本を除く)の26MWpを含む。 |
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生産能力
下表は2020年9月30日までの当社の生産能力拡張計画を示しています。現在、2021年の生産能力拡張計画を新たに策定中で、次の四半期に最新情報を発表する予定です。
生産能力(MW/年) |
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2020年6月30日 実績 |
2020年9月30日計画 |
2020年12月31日計画 |
|
インゴット |
1,850 |
1,920 |
1,920 |
ウエハー |
5,000 |
5,000 |
5,500 |
セル |
9,700 |
10,050 |
10,150 |
モジュール |
13,950 |
14,010 |
16,060 |
※当社の生産能力拡張計画は、市況及び当社の資本配分計画に応じて変更する可能性があります。 |
※本文は、2020年8月7日(金)に発表されたカナディアン・ソーラー2020年第2四半期の業績発表プレスリリースの一部を和訳したものです。原文(英文)は、以下のリンク先をご覧ください。
https://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-reports-second-quarter-2020-results