2016.08.26
2016年第2四半期の業績発表
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、米国時間2016年8月18日(木)に、2016年第2四半期(2016年4月1日~6月30日)の業績を発表しました。
2016年第2四半期のハイライト
- モジュール出荷量(売上高ベース)は第1四半期の1.17GWに対し、1.29GW。(当初の指標は1.20MW~1.25MW)
- 売上高は第1四半期の7.2億ドルから、8億ドル。(当初の指標は7.1~7.6億ドル)
- プロジェクト事業の売上高に占める割合は、第1四半期の6.3%から8.5%に。
- 売上総利益率は、第1四半期の15.6%から17.2%に。(当初の指標は15~17%)
- 希薄後の一株当たりの損益は、第1四半期が0.39ドルであったのに対し、0.68ドル。
- 第2四半期の現金、現金等価物および拘束預金の残高は、第1四半期の10億ドルと同じ10億ドル。
- 第2四半期のキャッシュフローは、第1四半期の1億ドルに対し、1.4億ドル。
- 8.5億ドルの推定再販価値に相当する、合計472MWpの太陽光発電所を所有・運用。
2016年第2四半期の結果
2016年第2四半期におけるカナディアン・ソーラーの売上高は、8億ドルで、第1四半期の7.2億ドルから11.7%増加し、前年同期の6.3億ドルと比べて26.6%増加しました。モジュール合計出荷量は1,290MW(第1四半期:1,172MW、前年同期809MW)で、プロジェクト事業における出荷量は18.7MW(第1四半期:24.8MW、前年同期90MW)でした。
地域別に販売シェアをみると、米州47.6%(第1四半期:43.1%、前年同期47.6%)、アジアでは39.5%(第1四半期:44.4%、前年同期45.5%)、欧州とその他すべての市場での売上高は12.9%(第1四半期:12.5%、前年同期6.9%)という結果になりました。
2016年 Q2 | 2016年 Q1 | 2015年 Q2 | ||||
売上高 | % | 売上高 | % | 売上高 | % | |
米州 | 383.9 | 47.6 | 311.3 | 43.1 | 302.8 | 47.6 |
アジア | 318.4 | 39.5 | 320.2 | 44.4 | 290.0 | 45.5 |
欧州、その他 | 103.6 | 12.9 | 89.9 | 12.5 | 43.9 | 6.9 |
合計 | 805.9 | 100.0 | 721.4 | 100.0 | 636.7 | 100.0 |
2016年第2四半期の売上総利益は1.38億ドル(第1四半期:1.12億ドル、前年同期0.96億ドル)で、売上総利益率は17.2%(第1四半期:15.6%、前年同期15.2%)となりました。売上総利益の増加要因は、主にモジュール製造コストの減少によるものです。
プロジェクト事業パイプラインについて
2016年第2四半期末時点で、カナディアン・ソーラーは総出力20.4GWpのプロジェクトパイプラインを有しており、うち2.4GWpが後期段階、18GWpが初期~中期段階です。なお、開発中のプロジェクト数件については許認可・系統連系の承認が下りず、結果として完成できない可能性があります。
後期段階のプロジェクト2.4GWpの内訳は、米国1,263MWp、日本576MWp、ブラジル384MWp、中国121MWp、メキシコ63MWp、そして英国19MWpです。
米国においては、現在建設中である7件の太陽光発電所(総出力1,185MWp)のうち、3件の発電所(Barren Ridge、Mustang、Tranquillity)については2016年9月末前に、残り4件(Astoria 1、Astoria 2、Garland、Roserock)については、同年12月末までに系統連携を完了予定です。
2016年第2四半期末時点で米国における当社の後期段階プロジェクトパイプラインは下記の通りです。
米国 後期段階パイプライン | MW | 場所 | 状況 | 運用開始時期 |
Astoria 1 | 131 | カルフォルニア州 | 建設中 | 2016 |
Astoria 2 | 100 | カルフォルニア州 | 建設中 | 2016 |
Barren Ridge | 78 | カルフォルニア州 | 建設中 | 2016 |
Mustang | 134 | カルフォルニア州 | 建設中 | 2016 |
Tranquility | 258 | カルフォルニア州 | 建設中 | 2016 |
Roserock | 212 | テキサス州 | 建設中 | 2016 |
Garland | 272 | カルフォルニア州 | 建設中 | 2016 |
Project A | 52 | カルフォルニア州 | 開発中 | 2017 |
Project B | 26 | カルフォルニア州 | 開発中 | 2018 |
合計 | 1,263 |
日本においては、第2四半期中、総出力700KWpになる太陽光発電所2件の系統連系が完了しました。2016年8月1日時点で日本国内における開発中のプロジェクトパイプラインは約576MWpで、うち112MWpが建設中、追加された134.7MWpは建設準備段階に入っています。
年 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 合計 |
出力 | 44 | 109 | 156 | 48 | 114 | 42 | 63 | 576 |
日本経済産業省(METI)は、新たに2件の制度を制定しました。これは、当社が日本国内に保有するプロジェクトパイプラインに対して影響を及ぼす可能性があります。設備認定から期限内に系統連携されていない案件については、認定時のFIT価格が一定割合下落するというものです。また、同省は2016年6月、2016年8月1日までに系統連携を完了していない案件は2020年4月1日までに完了させなければならないことを発表しました。
2016年8月1日時点で、カナディアン・ソーラーは376.2MWpの系統連系契約を締結していました。既存のFIT価格で入札している131.4MWpについても、新たな制度施行日(2017年4月1日)までに接続契約の締結を予定しています。また、既存のFIT価格での系統連携を完了できるように、89.4MWpのパイプラインについても進めています。
中国においては、総出力22MWpの太陽光発電所が系統連系され、合計218MWpの発電所が運用されています。
※本文は、2016年8月18日に発表されたカナディアン・ソーラー2016年第2四半期業績発表プレスリリースの一部を参考和訳したものです。原文英文は、下記リンクからお読みください。
http://investors.canadiansolar.com/phoenix.zhtml?c=196781&p=irol-newsArticle&ID=2196174