2022.11.10
高効率太陽電池モジュールで欧州の2つの環境認証(ECS認証・EPD認証)を取得
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2022年11月3日(木)、過半数株式を保有する子会社であるCSIソーラー社が、182mmおよび210mmのシリコンウエハーを使用した高効率の片面発電型および両面発電型モジュールについて、フランスの簡易炭素評価(ECS)認証とイタリアの環境製品宣言(EPD)認証をこのほど取得したことを発表しました。これらの環境認証は、当社のモジュールが、市場に流通する結晶シリコン太陽電池モジュールの中でカーボンフットプリントが最も低い水準にあることを示しており、お客様の脱炭素化目標をサポートする上で重要な役割を果たすことになるでしょう。
フランスのECS認証は、ポリシリコン、インゴット、ウエハー、セルおよび副資材を含む太陽電池モジュールの全生産工程と上流での輸送において発生する直接的・間接的な炭素排出量を測定するものです。ECS認証は、ISO14040(環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−原則及び枠組み)およびISO14044(環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−要求事項及び指針)のライフサイクルアセスメント(LCA)規格に準拠しています。ECS認証によると、当社の高効率N型ヘテロ接合HiHeroモジュールの炭素排出量は400kg/kWp未満、182mmおよび210mmのシリコンウエハーを使用した単結晶シリコンPERC太陽電池モジュールの炭素排出量は500kg/kWp未満で、業界の平均値である約500~550kg/kWpを大きく下回っています。
一方、イタリアのEPD認証は、フランスのECS認証とは若干異なる手法でカーボンフットプリントを評価しています。EPD認証は、バリューチェーン上流の原料採掘から生産、下流の設置、運用、保守、使用済み製品の管理、さらに上流と下流における輸送まで、ライフサイクル全体を通して太陽電池モジュールが環境に与える影響を記録する、国際的に認められた包括的な報告書です。EPD認証では、ISO14040とISO14044のLCA規格、およびISO14025(環境ラベル及び宣言-タイプIII環境宣言-原則及び手順)とEN15804規格(欧州のLCA規格)に準拠して、太陽電池モジュールの炭素排出量、エネルギー消費量および廃棄物排出量を評価することに重点を置いています。EPD認証は、太陽光発電プロジェクトのデベロッパーや投資家が太陽光発電所のエネルギー収支比(ROE)を評価する上で極めて重要です。ROEは、設置済みの太陽電池モジュールを生産するために必要となった総エネルギー量を、設置済み太陽電池モジュールの年間発電量で除して算出します。当社のモジュールは、市場で最高水準の魅力的な製品です。
カナディアン・ソーラーの会長兼CEOであるショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「このたび欧州の2つの環境認証を取得したことで、環境の持続可能性が重視される欧州市場をはじめとする各市場で当社製品がこれまで以上に魅力的になることを嬉しく思います。欧州は当社の主要市場の一つであり、2022年第2四半期の当社のモジュール総出荷量のうち、約25%が欧州向けでした。今回取得した環境認証により、世界市場、とりわけクリーンで信頼性が高く手頃な価格の太陽光発電に対する需要が大幅に高まっている欧州各国市場において、当社の市場シェアがさらに拡大することが期待されます」