2022.12.23
最大出力690WのTOPConモジュールの量産を開始
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2022年12月15日(木)、過半数株式を保有する子会社であるCSIソーラー社が、2023年の第1四半期に高効率N型TOPCon(トンネル酸化膜パッシベーションコンタクト)太陽電池モジュールの量産を開始することを発表しました。
当社のTOPConモジュールはクラス最高で、最大出力690W、セル変換効率は約25.0%で、市場の主流製品の平均セル変換効率を1.5%上回っています。太陽光発電システムのエネルギー収量を増加させ、PERCモジュールと比較して、太陽光発電所としては最高水準の競争力のあるBOS(周辺機器)のコスト削減とLCOE(均等化発電原価)を実現します。
当社は、大規模、業務用、住宅用の各市場のニーズを満たすために、TOPCon製品の多様なポートフォリオを提供します。TOPConのポートフォリオには、182mmセルを使用する両面発電型のTOPBiHiKu6(555W~570W)モジュールと片面発電型のTOPHiKu6(420W~575W)モジュール、210mmセルを使用する両面発電型TOPBiHiKu7(615W~690W)モジュールが含まれます。当社は、2023年第1四半期に182mmセルを使用するTOPConモジュールを発売し、同年第2四半期には210mmセルを使用するTOPConモジュールの量産を開始する予定です。TOPConモジュールの出荷量は、当社の2023年のモジュール総出荷量の約30%を占めると見込んでいます。
TOPConモジュールは、お客様の投資収益率をさらに向上させると同時に、製品・技術分野での当社のリーダーシップを強化するでしょう。
- 当社のTOPConモジュールの温度係数は-0.30%/℃と低いため、市場の主流製品と比較して、高温環境下でのパフォーマンスが向上します。
- ボロン-酸素錯体によるLID(光誘起劣化)がないためTOPConモジュールの出力低下率が減少します。
- 2,000時間の高温高湿試験(DH2000)後のTOPConモジュールの出力低下率は、わずか1.0%でした(同様の試験でのPERCモジュールの出力低下率:1.9%)。
- TOPConモジュールの両面発電性能は最大85%で、同様のフィールド条件下でPERC両面発電型モジュールの発電電力量より約2%多く発電します。
- 片面発電型TOPConモジュールには30年間の限定性能保証がついています(市場で主流の片面発電型製品:25年間)。
カナディアン・ソーラーの会長兼CEOであるショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「来年初めに最先端のN型TOPConモジュールの供給を開始できることを嬉しく思います。市場の主流製品と比較してエネルギー収量が高く、LCOEが低く、性能保証期間が長いTOPConモジュールは、当社の注目製品の1つになるでしょう。TOPConモジュールは、技術的リーダーシップと価格決定力における当社の競争力を強化します。当社は、より高効率で高品質の製品をお客様に提供し、世界の気候変動との闘いに貢献すべく取り組んでまいります」