2022.11.30news

日本における100MWpの太陽光発電プロジェクトの運転開始を発表

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2022年11月17日(木)、日本における代表的な大規模プロジェクトである100MWpのあづま小富士太陽光発電プロジェクト(福島県)が、このほど商業運転を開始したことを発表しました。

 あづま小富士プロジェクトは当社の日本最大のプロジェクトであり、福島県内で稼働中の太陽光発電プロジェクトとしても過去最大です。このプロジェクトは当社の高効率HiKuモジュールを採用しており、発電電力は、日本の固定価格買取制度に基づき、東北電力株式会社に18年間・36円/kWhで買い取られます。当社の日本法人が、発電所の長期運用・保守を担当します。

 あづま小富士プロジェクトの敷地は460エーカー(1.86155km2)で、その大部分が再生可能エネルギー源による発電を促進するために新たに制定された日本の法律の適用に従い耕作放棄地から転用されたものです。     約106,800MWh/年(約31,000世帯の年間電力消費量に相当)のクリーンで信頼性の高い電力を発電する見込みで、5万tCO2e/年以上の排出削減が期待されています。さらに、このプロジェクトでは売電収入の一部を福島市に寄付することになっており、その資金は地域の農業振興に活用される予定です。

 このプロジェクトは、野村キャピタル・インベストメントから融資を受け、建設資金として245億円(約1億7,500万ドル)を借り入れました。この案件は、「The Asset」が主催するThe Asset Triple A Infrastructure Awardsにおいて「Renewable Energy Deal of the Year(再生可能エネルギー・ディール・オブ・ザ・イヤー)」を受賞しました。このプロジェクトは、欧州連合(EU)の新たなグリーンボンド基準に準拠した気候債券のグリーン認証プロセスに参加する予定です。

 カナディアン・ソーラーの会長兼CEOであるショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「福島県の復興に貢献できることを嬉しく思います。あづま小富士プロジェクトの用地は、着工前は耕作放棄地で、生産性のない農地でした。当社チームは、農地転用手続きにおいて地域社会や地元自治体と緊密に連携し、福島県が実施する環境影響評価に合格しました。2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けたこの地域で、地域社会と地域経済の活性化に貢献できることを誇りに思います。私たちは、地域社会がクリーンで再生可能なエネルギーを長期間にわたって享受できるよう、日本が目指す2050年カーボンニュートラルの実現に向けた支援を行いながら、福島県の経済とエネルギーのレジリエンスの復興に携われることを誇りに思います。さらに、経済や市場が非常に不安定な時期に、当社チームが困難な状況を乗り越えてこの重要なプロジェクトを完成させたことを誇らしく思います」

 「当社は、持続可能で責任ある姿勢で事業を継続的に展開し、日本のクリーンエネルギー転換への貢献に取り組んでいます。今回のようなプロジェクトにより、当社の日本における豊富な実績は着実に拡大しています。当社は現在、470MWpを超える稼働中・建設中の大規模プロジェクトを保有しているほか、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(東証:9284)とジャパン・グリーン・インフラストラクチャー・ファンド、2つのパートナーシップ・プラットフォームを保有しています。また、当社は差別化技術と大規模製造により、日本でも有数の太陽電池モジュール・ブランドを確立しています。これらの強みを活かし、当社は日本市場で最も包括的な太陽光発電事業者として、その主導的な立場をさらに強固なものにしてまいりました。低利融資を通じて、当社が日本で高品質のプロジェクト・ポートフォリオを開発・拡大するための資金調達支援を続けてくださっているパートナーの皆様に感謝します」

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