2024.01.30news

リカレント社グローバルな再生可能エネルギープラットフォームの成長に向けてブラックロックから5億ドルの優先株式投資コミットメントを確保と発表

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2024年1月23日、その子会社でグローバルにプロジェクト開発を行い太陽光発電・蓄電池プロジェクト資産を保有するリカレント社(Recurrent Energy)が、リカレント・エナジーB.V.がブラックロックのクライメート・インフラストラクチャー事業(「ブラックロック」)が運営するファンドを通じて、ブラックロックから普通株式に転換可能な5億ドルの優先出資コミットメントを確保したことを発表しました。この5億ドルの投資は、リカレント・エナジーの発行済み完全希薄化株式の20%に相当します。カナディアン・ソーラーは、投資完了後もリカレント・エナジーの残りの過半数の株式を保有します。

 この投資でリカレント社は米国やヨーロッパを含む特定の市場で、単なるディベロッパーから長期的なオーナー/オペレーターの役割を持ったディベロッパーへと移行するストラテジーを取りながら、価値の高いプロジェクト開発パイプラインを成長させる追加資本を得ることになります。この移行によって、リカレント社はより多様なポートフォリオを生み出し、リスクの低い通貨でより安定した長期にわたる収益を得ることができます。また自社のプロジェクト開発パイプラインを生み出し、より大きな価値を維持することが可能となります。

 リカレント社は、2009年以来世界最大級かつ最も地理的に多様な、大規模太陽光発電プロジェクトおよび蓄電池プロジェクト開発プラットオームの一つです。六大陸で9GWp近くの太陽光発電所と3GWhの蓄電所を計画・開発・資金調達・建設した豊富な実績を持っています。

 2023年9月30日時点で、リカレント社は太陽光で26GW、蓄電地で55GWのグローバルな開発パイプラインを保有しており、そのうちの太陽光プロジェクトで13GWと蓄電地プロジェクト12GWそれぞれ系統連携済みです。また、リカレント社は2026年までに米国とヨーロッパで4GWの太陽光発電と2GWhの蓄電池のプロジェクトを稼働させる予定です。リカレント社の取引対象地域は米国、カナダ、スペイン、イタリア、英国、フランス、オランダ、ドイツ、南アフリカ、ブラジル、チリ、コロンビア、オーストラリア、韓国、そして台湾となっており、日本、中国、南米と台湾の一部のプロジェクト開発ビジネスを除いたものとなっています。取引成立時には規制当局の承認・成立条件を満たす必要があります。

 カナディアン・ソーラーCEOであるショーン・クー氏は次のようにコメントしています。「私たちは2009年にグローバルなエネルギー開発事業を開始し、それ以来カナディアン・ソーラーの主要な再生可能エネルギープラットフォームとしてリカレント社を戦略的に成長させ、この種の太陽光発電およびエネルギー貯蔵プロジェクトの開発・資金調達・建設における新しい道を切り開いてきました。私たちは今再生可能エネルギーの成長が変化の時を迎えていると考えています。カナディアン・ソーラーの最大の機関投資家であるパートナーのブラックロックからの資本注入により、リカレント社のエナジープラットフォームをさらに拡大し、世界中の記録的なクリーンエネルギー電力需要を満たすために必要なリソースを調達できます」

 リカレント社CEOであるイスマエル・ゲレロ氏は、次のようにコメントしています。「私たちは再生エネルギー・蓄電ソリューションに対する世界の大きな需要に応じてリカレント社を大きくしているので、世界でも有数の、そして優れた再生エネルギー投資家であるブラックロックの支援を得ることができて嬉しく思っています。この投資のおかげで、リカレント社の成功と、私たちは世界中で再生エネルギーへの移行をリードすることで変化を起こしていくのだ、という強い気持ちを持ち続けることができるのです。私たちのミッションは今だけでなく将来にわたって、世界にクリーン・安定かつ無理のない価格の電力を提供することです。そして今回の投資は私たちがこの目標を達成するためにこれからも努力を続けていくのだ、という気持ちを失わずにいさせてくれる大きな励みとなっています」

 ブラックロックの気候インフラ最高責任者兼投資部門最高責任者であるデビッド・ジョルダーノ氏は、「私たちは顧客の代理としてリカレント社とパートナーになれたことを非常に嬉しく思っています。このパートナーシップによって、リカレント社の素晴らしい再生可能エネルギープロジェクト開発プラットフォームの潜在能力が100%引き出されると信じています。リカレント社は業界トップの再生可能発電設備と移行可能なインフラに投資していくという我社のビジネス戦略を象徴するものです。そして私たちはブラックロックの気候インフラファンドフランチャイズの第4ヴィンテージからこの投資を初めて行うことを嬉しく思っています」

 世界中の多くの場所で太陽光エネルギーは電力を作るのにもっとも手っ取り早い方法です。国際エネルギー機関によると、2022年から2027年の間に世界の太陽光の生産能力はほぼ3倍になると予想されています。すなわち世界で最も大きな電力生産能力を持つことを意味します。再生可能エネルギーの成長は、特に米国やヨーロッパでもグリッドに対して迅速に送電可能で安定した電力を供給する蓄電手段としての需要が高まっています。リサーチ会社のウッドマッケンジー社は2030年までに世界の蓄電施設の累積導入量は1,000GWhを超えると予測しています。

 Bofa証券とSantander銀行はカナディアン・ソーラーのファイナンシャルアドバイザーをしております。

 この投資に関しての詳細は証券取引委員会に提出されたForm 6-Kをご参照下さい。

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