2021.12.21news

ブラジル・VTRMへの635MWP太陽光発電プロジェクトの売却を完了

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)とブラジルの大手再生可能エネルギー企業であるVTRMは、2021年12月14日、カナディアン・ソーラーの635MWpのジャイバV太陽光発電プロジェクトをVTRMに売却したことを発表しました。

 ブラジル北東部ミナスジェライス州に位置するジャイバVプロジェクトは、後期開発段階にあり、2022年に着工、2023年に商業運転を開始する予定です。運転開始後は、用地面積約3,706エーカー(1,500ヘクタール)のブラジル最大級の太陽光発電プロジェクトとなる見込みで、50万世帯以上の年間消費量に相当するクリーンな電力を生み出すと推定されています。ジャイバVプロジェクトの設置容量の約40%の発電電力についてはすでに長期電力販売契約(PPA)を締結済みで、残りの発電電力は自由市場で販売される予定です。

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「今回のジャイバVプロジェクトの売却でVTRMと提携できることを嬉しく思います。このプロジェクトは、2030年までに水力発電を除く再生可能エネルギー源で電力の23%を賄うというブラジルの目標達成に大きく貢献することでしょう。売却が完了すると、当社はブラジルで1.6GWpの大規模太陽光発電プロジェクトを収益化し、残りの2.5GWp以上の契約締結済みの高品質の太陽光発電プロジェクトのパイプラインを引き続き実行し、収益化することになります。当社はブラジル市場におけるリーダーであり、引き続きコロンビアやチリなど、さらに多くの中南米市場で当社のリーダーシップの地位を拡大します」

 ボトランティム・エネルジアの最高経営責任者(CEO)兼VTRMの取締役会長であるファビオ・ザンフェリーチェ氏は、次のようにコメントしています。「今回の買収は、VTRMの既存のポートフォリオを補完し、より堅固なものとするため、新たな成長機会を探求するための再生可能エネルギー源の多様化に焦点を当てた当社の事業拡大戦略の一部です」 この投資は、VTRMが10月に発表した計1.9GWの水力発電プロジェクト、太陽光発電プロジェクトおよびハイブリッド・ソリューションのパイプラインの一部です。当時、VTRMの株主であるVotorantimとカナダ年金制度投資委員会(CPP IB)は、両者のエネルギー資産をひとつのプラットフォームに統合する意向を表明しました。

VTRMについて

VTRMエネルジア・パルティシパサオS.A.は、ボトランティム・エネルジアとカナダ年金制度投資委員会(CPP IB)の合弁会社です。ブラジルにおけるクリーンエネルギー発電への投資と開発を目的として2018年5月に事業を開始しました。現在、サンパウロ電力(CESP)の支配株主であり、1.6GW以上の水力発電容量、31基・計974MWの風力発電所を保有しています。風力発電所はすべてブラジル北東部に位置しており、このうち21基は稼働中、10基は建設中で2022年に商業運転を開始する予定です。また、水力、太陽光、風力を組み合わせたプロジェクトやハイブリッド・ソリューションなど、成長プロジェクトのパイプラインも保有しています。

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