2015.02.03news

シャープから米子会社リカレントを2.65億ドルで買収

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クゥ、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)は、太陽光発電所の開発を手掛ける米国のRecurrent Energy, LLC(リカレント)を2.65億ドルで買収するにあたり、シャープ株式会社(シャープ、TSE:6753)と正式契約を締結したことをお知らせします。

 リカレントの買収取引により、プロジェクトパイプラインは4GW追加され8.5GWに、後期段階にあるパイプラインは約1GW追加され、2.4GWになります。リカレントが保有し、カルフォルニア州とテキサス州に位置する後期段階にある1GWのパイプラインは、2016年末に終了するITC(Investment Tax Credit)※1前の建設完了を予定しており、建築・売却によって少なくとも23億ドルの収益機会を見込んでいます。また、よりプロジェクト開発と資金調達能力を拡げ、今後独自のイルドコ(Yield-Co)※2作成のために、当社の地位を強化します。

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クゥ博士は、下記のようにコメントしています。
「リカレントの買収取引は、北米市場におけるカナディアン・ソーラーの地位を強化する重要なマイルストーンです。当社のグローバルなリーチと経験、米国とカナダで開発・販売実績を持つリカレントが組み合わさることによって、太陽光開発プラットフォームの規模を拡大してまいります。また同時に、今回の買収は株主価値をより高める施策になっただけでなく、太陽光発電所の開発・建設から運用へとビジネスモデルを拡げるため、戦略的な選択肢を広げます」

 リカレント・エナジーCEOのアルノ・ハリス氏は、下記のようにコメントしています。
「カナディアン・ソーラーは、業界のキープレイヤーであり、太陽光発電市場の未来に向けた両社のビジョンがマッチしていることを嬉しく思います。さらなる太陽光発電所の開発を進めるため、当社の新しい親会社との連携に期待しています」

[取引詳細]
リカレント買収取引の対価総額は、2.65億ドルです。この取引は、規制当局の承認および通常の取引完了条件に従い、2015年第1四半期の終わりまでに完了する見込みです。

金融機関クレディ・スイスは財務顧問として、フォーリー&ラドナーLLPは法律顧問として、カナディアン・ソーラーを担当。スコシア・キャピタル(米国)は、シャープとリカレントのリードファイナンシャルアドバイザーを務め、三菱東京UFJ銀行およびMUFGアメリカもシャープのリードファイナンシャルアドバイザーを務めました。オリック・ヘリントン&サトクリフLLPはシャープの法律顧問を担当しました。

※1.ITC(Investment Tax Credit)–米国連邦政府による再生可能エネルギーの設備投資に対する投資税控除制度。
※2.イルドコ(Yield-Co)–太陽光発電など再生可能エネルギーの長期売電収入を収益の財源にした投資有価証券。

[リカレント・エネルギーについて]
リカレント・エネルギーは、競争力のあるクリーンな電力を提供する太陽光発電所の開発とともに、クリーンエネルギー会社である意味を再定義しています。当社は、北米において4GWの太陽光発電所を保有しています。詳細は下記リンクを参照ください。
http://recurrentenergy.com/

[シャープ株式会社について]
シャープ株式会社は、革新的な製品とエレクトロニクスの将来を形成する上で重要な役割を果たすコア技術の世界的な開発者です。液晶ディスプレイ(LCDs)とデジタル技術のリーダーとして、シャープは新しいネットワークビジネスとともに、家電、情報製品、電子部品を提供しています。2014年9月30日時点、シャープは全世界で50,637人の従業員を擁し、2014年度の連結売上高は2兆9,271億8,600万円を記録しました。詳細は下記リンクをご覧ください。
http://sharp-world.com

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