2023.05.22news

カナディアン・ソーラー子会社のリカレント社、米テキサス州で民間企業コンソーシアムと100MWの太陽光発電プロジェクトのアグリゲーション契約を締結

リカレント社はテキサス州南部のMISO(「Midcontinent Independent System Operator(北米大陸中央地域独立系統運用者)」)の管轄地域においてリバティソーラー・プロジェクトを開発しており、2024年までに再生可能エネルギー電力の生産を開始予定

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)の完全子会社であるリカレント社(Recurrent Energy)は、2023年5月15日(月)、EMD Electronics社、Biogen社、Wayfair社、Autodesk社、および大手ヘルスケア関連企業1社、合わせて5社と、リバティソーラー・プロジェクトの生産能力の100%について、アグリゲーション型の仮想電力購入契約(VPPA)を締結したことを発表しました。リカレント社は現在、ヒューストンから約50マイル(80km)離れたテキサス州リバティ郡で100MWacの太陽光発電プロジェクトであるリバティソーラー・プロジェクトを開発しています。このプロジェクトは2024年に運転開始予定です。

 リバティソーラー・プロジェクトの開発により、リバティ郡の大部分を網羅しているMISOの管轄地域における太陽光発電の導入量が拡大します。太陽光発電による電力は現在、MISOの電源ミックスのわずか1%を占めているに過ぎません。リバティソーラー・プロジェクトは、約15,000世帯の年間電力需要を満たすのに十分な電力を生産する見込みです。

 カナディアン・ソーラーの会長兼CEOであるショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「リカレント社はこのたび、顧客企業のコンソーシアムと、最大規模の複数企業間の仮想電力購入契約(コーポレートVPPA)を前進させることを嬉しく思います。コンソーシアム企業5社を取りまとめ、リカレント社の100MWacリバティソーラー・プロジェクトの16年間の契約締結にご尽力くださったSustainability Roundtable社に感謝しています。この契約は、企業による電力調達のモデルとなり、安定した信用格付を受ける企業をさらに増やし、さらに多くの再生可能エネルギー・プロジェクトの実現に貢献するでしょう」

 ドイツ・ダルムシュタットを拠点とするメルク社の米国およびカナダの電子機器事業会社であるEMD Electronics社は、リバティソーラー・プロジェクトのアンカーバイヤーとして、100MWのうち40MW分で生産する再生可能エネルギー電力を購入します。リバティソーラー・プロジェクトが運転を開始すると、2030年までに全世界の購入電力の80%を再生可能エネルギー電力とし、2040年までに気候中立を達成する、というメルク社の目標達成に貢献する見込みです。

 メルク社の取締役兼CEOとしてエレクトロニクス部門を統括するカイ・ベックマン氏は、次のようにコメントしています。「当社は野心的な目標を設定しており、世界中でより持続可能なサプライチェーンを実現するために自らの役割を果たしたいと考えています。当社は研究開発を通じて、当社の電力消費量を再生可能エネルギー電力で賄うことに加えて、お客様の持続可能性向上もお手伝いすることができます。これらのマイルストーンにより、当社は持続可能なビジネス慣行で急成長している半導体産業を支援することができます。テキサス州でのこの新規太陽光発電プロジェクトは、当社の取り組みの一例にすぎません。当社は、米国をはじめ各地で再生可能エネルギーを積極的に追求し続けています」

 世界有数のバイオテクノロジー企業であるBiogen社(NASDAQ:BIIB)は、2014年から続けている再生可能エネルギー電力100%達成に向けた取り組みの一環として、リバティソーラー・プロジェクトの20MW分で生産する再生可能エネルギー電力を購入します。2020年、Biogen社は、事業活動における化石燃料排出量に対処することにより、温室効果ガス排出量を削減するための目標と長期ビジョンを発表しました。

 世界最大級の家庭用品のオンライン小売業者であるWayfair社(NYSE:W)は、リバティソーラー・プロジェクトの15MW分で生産する再生可能エネルギー電力を購入します。プロジェクト稼働後のWayfair社向けの年間発電量は37,000MWhと予想されています(北米での同社の2022年の電力需要の約64%に相当)。

 Wayfair社のProduct Sustainability & Climate部門トップのマギー・フィネガン氏は、次のようにコメントしています。「温室効果ガス排出量削減の取り組みに続いて、当社初となる仮想電力購入契約(VPPA)を締結できたことを嬉しく思います。今回の太陽光発電プロジェクトの開発は、当社のバリューチェーン全体の排出量を削減するという長期的な目標をサポートします。このプロジェクトのうち、当社分の発電容量で、年間で平均的な米国家庭3,500世帯以上に供給するのに十分な再生可能エネルギー電力を生産する見込みです」

 世界大手の設計・エンジニアリング企業であるAutodesk社(NASDAQ:ADSK) は、より持続可能で回復力があり、公平な世界を推進するために、リバティソーラー・プロジェクトの10MW分で生産される再生可能エネルギー電力を購入します。

 Autodesk社の最高財務責任者(CFO)であるデビー・クリフォード氏は、次のようにコメントしています。 「当社は、より持続可能で、回復力があり、公平な世界を推進することに取り組んでおり、当社初となる仮想電力購入契約(VPPA)を通じて、コンソーシアム企業の皆様と共に新しい太陽光発電所の開発を促進できることを誇りに思います」

 大手ヘルスケア関連企業(1社)は、リバティソーラー・プロジェクトの残りの15MW分で生産される再生可能エネルギー電力を購入します。コンソーシアム企業5社は、米国および欧州において企業によるアグリゲーション型の再生可能エネルギーの大規模調達のための主要なプラットフォームであるSustainability Roundtable社の「バイヤーのためのネットゼロコンソーシアム(Net Zero Consortium for Buyers)」によって組織され、支援を受けました。

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