2022年第4四半期に商業運転開始予定

　Canadian Solar Inc.（本社：カナダ・オンタリオ州、CEO：ショーン・クー、NASDAQ：CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という）は、2022年4月7日、完全子会社であるリカレント社（Recurrent Energy）を通じて、TPGライズ社傘下で再生可能エネルギー・プラットフォームを世界的に展開するマトリックス・リニューアブルズ社と「105MWacの太陽光発電＋80MWhの蓄電池」のハイブリッド・プロジェクトであるガスケルウェスト2プロジェクトおよび3プロジェクトをマトリックス・リニューアブルズ社へ売却するための契約を締結したことを発表しました。

　米・カリフォルニア州カーン郡に位置するガスケルウェスト2プロジェクトおよび3プロジェクトは、発電電力量全量について、同州の都市および電力事業者と5つの長期電力購入契約（PPA）を締結してします。このプロジェクトは2022年後半に商業運転開始予定で、州内の約16,800世帯にクリーンで低コストの電力を供給し、年間約178,500トンの炭素排出量削減に貢献する見込みです。今回がマトリックス・リニューアブルズ社とリカレント社との初めての取引となります。

　当社が株式の過半数を所有するCSIソーラーは、プロジェクトの80MWhの蓄電池部分にターンキー蓄電池ソリューションを提供する形でこのプロジェクトを支援します。統合技術ソリューションには、リン酸鉄リチウムイオン蓄電池システムの供給・設置・試運転が含まれます。またCSIソーラーは、蓄電池システムの容量保証と性能保証を提供し、システムの出力、安全性と信頼性を保証します。

　マトリックス・リニューアブルズ社は、同社が事業展開する国としては6番目となる米国でのプレゼンスを拡大しており、2021年8月にフロリダ州マイアミに米国本社を開設しました。

　マトリックス・リニューアブルズ社のマネージングディレクター兼米国責任者であるシンディ・ティンデル氏は、  次のようにコメントしています。「このプロジェクトを通じて、当社は米国、欧州、中南米で主要な再生可能エネルギー・プラットフォームになるという熱意を持って、米国におけるプレゼンスを拡大し続けています。カナディアン・ソーラーおよびリカレント社と提携し、それぞれの専門性を集結させたこのプロジェクトでカリフォルニア州にクリーンで安価な電力を提供できることを嬉しく思います」

　カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「太陽光発電システムと蓄電池システムを併設することは、特に夕方の需要ピーク時に、安価、調整可能でクリーンな再生可能エネルギー電力を提供するために不可欠であり、これにより当社のお客様と取引先の皆様にとってのプロジェクトの価値を大幅に高めます。このプロジェクトの実施は、当社が蓄電池の開発と統合技術ソリューションの提供の両方において専門性を高めていることを示しています。これは、マスタング、スレート、クリムゾンという蓄電池プロジェクトに続いて、当社のプロジェクト開発チームおよびシステムソリューション・チームがカリフォルニア州で提供しているもう1つの蓄電池プロジェクトです。このプロジェクトでマトリックス・リニューアブルズ社と提携できることを嬉しく思うとともに、経済の脱炭素化に向けたカリフォルニア州の取り組みに一層貢献し、地域社会に長期的な利益をもたらすことを期待しています」

マトリックス・リニューアブルズ社について

マトリックス・リニューアブルズ社は、世界的なオルタナティブ資産運用会社TPGとその140億ドルのインパクト投資プラットフォームTPG Riseによって設立され、支援されている再生可能エネルギー・プラットフォームです。現在稼働済、建設中または近日着工予定の太陽光発電プロジェクト2.1GWと、米国、欧州、中南米で開発中の再生可能エネルギープロジェクト・パイプライン2.7GWで構成されたポートフォリオを保有しています。同社に関する詳細についてはmatrixrenewables.comにアクセス、またはinfo@matrixrenewables.comにメールをお送りください。

リカレント社について（カナディアン・ソーラー子会社）

リカレント社（Recurrent Energy）は、競争力のあるクリーンな電力を大口電力顧客に提供する大規模太陽光発電および蓄電池プロジェクトの大手開発事業者です。米国に拠点を置くリカレント社は、当社の完全子会社であり、当社の米国プロジェクト開発部門として機能しています。リカレント社は、米国において約5GWの太陽光発電および蓄電池プロジェクトを開発中です。同社に関する詳細はwww.recurrentenergy.comをご参照ください。