2025.05.14
カナディアン・ソーラー、最大24.4%の変換効率を誇る新型TOPCon 2.0/660 WpのN型モジュールを事業・商業施設や産業施設の太陽光シムテムス向けとして発表
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州キッチェナー、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、事業および商業・産業用システム向けに新型N型高出力モジュール「TOPBiHiKu CS6.2シリーズ」を発表しました。このモジュールは最新のTOPConセル技術に基づき、最大出力660 Wp、変換効率最大24.4%を実現します。カナディアン・ソーラーは、このモデルを2025年8月よりグローバル出荷を開始する予定です。
TOPCon 2.0モジュールシリーズは、最新の技術革新を統合し、最大のシステム性能と出力を実現するためにエネルギー収量とシステム価値を最大化します。以下の主要な特徴が含まれています。
- ファインライン印刷:フィンガー幅を30%以上削減し、遮光効果を最小限に抑えることで、入射光の利用効率を1%(絶対値)向上させます。
- 高度な焼成プロセス:コンタクト抵抗を改善し、接触領域でのキャリア再結合を低減することで、開放電圧(Voc)を10mV向上させます。
- リアポリシリコンの最適化:吸収損失低減を最小限に抑え、電流損失を低減することで、最大90%の両面発電率を実現します。
- 次世代パッシベーション技術:エミッタの再結合損失を最大20%削減し、開放電圧の最適化を通じてセル効率を0.1%(絶対値)向上させます。
- 超高精度SMBB設計:電気抵抗およびそれに伴う電力損失を最小限に抑えます。
カナディアン・ソーラーの新しいN型高出力モジュールは、最大90%の両面発電率、最適化された温度係数(-0.28%/°C)を特徴とし、これによりBOS(バランス・オブ・システム)コストを最大2%削減、また、従来の標準TOPCon PVモジュールと比較して最大5%のLCOE(均等化発電原価)削減を実現し、プロジェクトの経済性を向上させます。
カナディアン・ソーラーのシニアヴァイスプレジデントのトーマス・カーナー氏は次のようにコメントしています。「このたび、新しいN型高出力モジュールを発表できることを大変嬉しく思います。CS6.2モジュールシリーズは、太陽光技術の飛躍的進歩を象徴するものであり、最高水準のモジュール効率、大幅に低いLCOE、そしてユーティリティおよび商業・産業向け太陽光プロジェクトにおける持続可能性を提供します。この製品の導入により、当社はグローバルなエネルギー移行を牽引する企業として、革新と顧客中心の開発への取り組みを改めて示すものです」