2015.05.13news

2015年度第1四半期の業績発表

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クゥ、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、米国時間2015年5月7日(木)に、2015年度第1四半期(2015年1月1日~3月31日)の業績を発表しました。

[2015年度第1四半期のハイライト]
・2015年度第1四半期モジュール出荷量は2014年度第4四半期の1.1GWに対し、1.23GW。
(※当社による第1四半期指標は、1~1.03GW)
・売上高は2014年度第4四半期の9.6億ドルから、8.6億ドルに。
・プロジェクト事業の売上高に占める割合は、2014年度第4四半期の51.7%から35.9%に。
・売上総利益率は、2014年度第4四半期の19.3%にから17.8%に。
・希薄後の一株当たりの損益は、2014年度第4四半期が1.28ドルであったのに対し、1.04ドル。
・第1四半期の現金、現金等価物および拘束預金の残高は、2014年度第1四半期の10.2億ドルに対して10.4億ドル。
・第1四半期のキャッシュフローは、2014年度第4四半期の2.6億ドルに対し、1.2億ドル。
・第1四半期中、カナダに建設した3件の太陽光発電所の売却を完了し、イギリスに建設した4件の太陽光発電所の運転を開始。
・第1四半期末、リカレント社の買収取引を完了し、プロジェクトパイプラインは8.5GWに。

[2015年度第1四半期の結果]
 2015年度第1四半期におけるカナディアン・ソーラーの売上高は8.6億ドルで、2014年第4四半期の9.6億ドルから10%減少し、前年同期の4.7億ドルと比べると84.6%の増加となりました。モジュール合計出荷量は1.23GW(2014年度第4四半期1.1GW、前年同期500MW)で、プロジェクト事業における出荷量は124MW(2014年度第4四半期163MW、前年同期49MW)でした。

 地域別に販売シェアをみると、米州48.7%(2014年第4四半期61.8%、前年同期43.6%)、アジアとその他すべての市場では33.6%(2014年第4四半期32.7%、前年同期50.4%)、欧州市場での売上高は17.7%(2014年第4四半期5.5%、前年同期6%)、という結果になりました。

  2015年 Q1 2014年 Q4 2014年 Q1
売上高 % 売上高 % 売上高 %
米州 419.1 48.7 590.8 61.8 203.4 43.6
アジア、その他 289 33.6 312.4 32.7 234.7 50.4
欧州 152.8 17.7 53.0 5.5 28.2 6
合計 860.9 100.0 956.2 100.0 466.3 100.0

(売上高の単位:百万ドル)

 2015年度第1四半期の売上総利益は1.5億ドル(2014年第4四半期1.8億ドル、前年同期6,860万ドル)で、売上総利益率は17.8%(2014年第4四半期19.3%、前年同期14.7%)となりました。売上総利益の減少要因として、モジュール平均販売価格が低下したこと、そしてカナダでのプロジェクト事業における低い利益があげられます。

[プロジェクト事業パイプラインについて]
 カナディアン・ソーラーが有する後期段階プロジェクトパイプラインは、2015年第1四半期中、太陽光発電の開発を手掛ける米国のRecurrent Energy, LLC(リカレント社)の買収取引によって得た約1GWが追加され、合計2.5GWになりました。また、当社が単独で保有、または共同出資で進めているそれぞれのプロジェクトに対し、EPC(設計・調達・建築)やO&M(運用保守)サービスを提供しています。

 カナダにおいては、合計30MWになる3件の太陽光発電所(GoldLight、Glenarm、CityLights)を2.2億カナダドル(約218億円)で売却完了しています。オンタリオ州にある後期段階のプロジェクトパイプラインはおよそ184.2MWで、米国会計基準に従って計算すると、約6億カナダドル(約596億円)の収入機会があることを表しています。

カナダ・オンタリオ州における後期段階プロジェクトパイプラインは以下表の通りです。

開発中案件名
(カナディアン・ソーラーによる開発)
MW 状況 運用開始時期
Alfred 14.1 設計中 2015 Q4
Illumination LP 14.0 設計中 2015 Q4
Beam Light LP 14.0 設計中 2015 Q4
Earth Light LP 14.1 設計中 2015 Q4
Lunar Light LP 14.0 設計中 2015 Q2
Aria LP 14.8 設計中 2015 Q4
合計(売却未完了) 85.0    

 

第3者機関による開発
※カナディアン・ソーラーは、EPCサービスを提供
MW 状況 運用開始時期
Samsung Phase I 133.6 建設中 2015 Q2
Samsung Phase II 141.0 建設中 2015 Q3
EPC案件合計 274.6    
第3四半期の収益に含まれるMW 175.4    
開発保留案件 184.2    

 

 2015年第1四半期末時点で米国における後期段階にあるパイプラインは、約1GWとなっています。リカレント社から取得した7件のプロジェクトのうち、6件は許認可が完了しており、5件は資材調達が完了しています。また3ヶ月以内に、3件のプロジェクト着工を予定しています。

米国における後期段階プロジェクトパイプラインは以下表の通りです。

米国 後期段階パイプライン MW 場所 状況 運用開始時期
Astoria 131 カルフォルニア州 NTP 2015 2016
Astoria 2 100 カルフォルニア州 NTP 2015 2016
Project A 78 カルフォルニア州 NTP 2015 2016
Mustang 134 カルフォルニア州 NTP 2015 2016
Tranquility 258 カルフォルニア州 NTP 2015 2016
Project B 200 テキサス州 NTP 2015 2016
Project C 120 カルフォルニア州 NTP 2015 2016
合計 1021      

※NTP・・・許認可が完了し、建設開始ができる段階

 日本においては、保留段階の合計720MWになるプロジェクトパイプラインのうち、262MWはすでに系統連系承諾書を受理しており、およそ100MWは建設中もしくは建設予定です。許認可遅延の影響を受け、建設計画を再調整し、2015年中に45MWの発電所建設と系統連系を完了する予定です。また、日本市場でのパイプライン拡大のため、少なくとも120MWのパイプライン獲得に向けて評価を進めています。なお、開発中のプロジェクト数件については許認可が得られないため系統連系できず、結果として完成できない可能性があります。

 中国においては、340MWの保留段階にあるパイプラインを有しており、2015年内に320MWの建設・系統連系を予定しています。

 ブラジルでは、ミナスジェライス州バザンテにおいて3件の太陽光発電所(合計114MW)を開発する権利を獲得しました。これら3件の発電所は、2016年に系統連系の完了を予定しています。ブラジル政府機関Agencia Nacional de Energia Eletricaに対して、R216.12ドル/MWh($86.42/MWh)で20年間の売電契約を結んでいます。

 英国では、合計40.2MWになる4件の発電所(Hoplass Solar Park/10.3MW、Christchurch Solar Park/18MW、Coombe Solar Park/7.3MW、Moat Fam Solar Plant/4.6MW)の系統連系を完了しました。これら4件の発電所は1.4ROC(再生可能義務証明書)の対象となっており、2015年3月30日までに商業運転を開始しています。また、後期段階にあるパイプラインは合計52.5MWで、2015年中に系統連系を完了する見込みとなっています。

※本文は、2015年5月7日に発表されたカナディアン・ソーラー2015年度第1四半期業績発表プレスリリースの参考和訳です。原文英文は、下記リンクからお読みください。
http://investors.canadiansolar.com/phoenix.zhtml?c=196781&p=irol-newsArticle&ID=2045190

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