2019.09.25news

多結晶セルの変換効率22.80%の世界記録を樹立

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、最新P型多結晶セルであるP5において、変換効率22.80%という世界記録を樹立したことをお知らせします。このP5セル変換効率の世界記録は、2019年9月にドイツ・フラウンホーファー研究所によって検証され、認定されたものです。なお、2019年4月にカナディアン・ソーラーは22.28%の世界記録を樹立しています。

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。
「当社が前回の世界記録を破ったことをお知らせできることを大変嬉しく思います。これはP5技術開発のマイルストーンです。これは、当社の多結晶技術がコスト面で優位性を維持しつつ、高い変換効率を達成できることを示しています。当社は、これからも最新技術の開発に力を注ぎ、最もLCOE競争力のある製品をお客様に提供してまいります」

 当社は、ここまで独自のP5(キャストモノ)技術と製品を開発してまいりました。変換効率22.80%を記録した多結晶セルは、157mmx157mm(表面積246.66cm²)のP5多結晶ウエハを用い、かつ、MCCE(金属触媒ケミカルエッチング)ブラックシリコン技術、セレクティブエミッタ、多層反射防止コーティング、最新の表面パッシベーション加工技術、最適化されたグリッド設計とメタライゼーション等、すでに量産化を成し遂げた数々の新技術を利用して製造されています。その中でも特にMCCE(金属触媒ケミカルエッチング)ブラックシリコン技術は、当社が独自に開発し、量産化を可能にした技術であり、今回のセルの性能の大きな改善を可能にした技術です。

 当社は太陽光発電業界において特に技術面で世界をリードしている企業であり、特許出願数および取得済特許数においても同業界にいて世界のトップに位置する太陽光発電メーカーの一社です。当社はすでに北米、欧州、そしてアジア太平洋地域において1,422件の特許を取得しています。2019年8月時点で、当社のセルの生産ラインは、単結晶および多結晶ともに、すべてPERC技術を採用したセルの生産ラインにアップグレードされています。モジュール製品においては、当社はハーフカットセルモジュール(Kuシリーズ)、両面発電モジュール(BiKu)、マルチバスバー(MBB)、166mm ウエハ(HiKuおよびBiHiKu)、そしてシングルモジュール(HiDM)など、最先端技術製品の生産をギガワットスケールで牽引しています。

<< ニュースリリース一覧に戻る