2020.10.20news

カーブアウトIPOに備え、モジュール・システム・ソリューション(MSS)事業子会社向けに 2億6,000万米ドルを調達

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)は、2020年9月30日、モジュール・システム・ソリューション(MSS)事業の子会社であるCSIソーラー向けの17億8,000万人民元(最新為替レートで約2億6,000万米ドル)の資本調達について合意したことを発表しました。この資本調達は、CSIソーラーが中国で計画しているカーブアウトIPO(一部の事業を本体から切り出し、これを新規株式公開(IPO)すること)の適格となるための重要なステップであり、CDHインベストメント・マネジメント社やSIPオリザPEファンドマネジメント社など、大手機関投資家や戦略的パートナー(「第三者投資家」)を呼び込むためのものです。

 

 第三者投資家は、株式評価額75億人民元(11億米ドル)となるCSIソーラーの既存株式を総額15億人民元(2億1,900万米ドル)で当社から購入することに合意しました。同時に、当社従業員の多くも、同一の評価に基づき総額3,100万人民元(450万米ドル)で当社からCSIソーラーの既存株式を購入する予定です。

 

 さらに、適格なCSIソーラーの従業員および取締役は、同社の従業員持株制度(「ESOP」)に従って設立されたプラットフォームを通じて、75億人民元から3割引き上げた52億5,000万人民元(7億6,800万米ドル)の評価額で、CSI Solarの新規発行株式を総額2億4,800万人民元(3,600万米ドル)で引き受けることに合意しました。

 

 取引が完了すると、CSIソーラー株式の保有率は、カナディアン・ソーラー:74.9%、第三者投資家:20.0%、カナディアン・ソーラー従業員:0.4%、ESOPのプラットフォーム:4.7%となります。尚、カナディアン・ソーラーの完全子会社であるエネルギー子会社(グローバル・プロジェクト開発事業)は、今回の取引および今後予定されているMSS事業のカーブアウトIPOの対象ではありません。

 

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「今回の資金調達の成功は、当社のMSS事業を公平に評価するものであると認識しており、この成功は、当社にとって重要なマイルストーンであり、中国におけるMSS事業(CSIソーラー)の上場計画を一歩前進させるものです。また、最先端の製造技術を用いて直ちに生産能力を拡張し、2021年に18~20GWという出荷量目標を達成するための資金となります。この戦略により、当社は市場シェアを拡大し、将来の価格設定力を維持・強化し、製造コストをより良く管理することができると信じています。新しい投資家やパートナーの皆様からの多大なご支援に感謝するとともに、当社株主の皆様にとって持続可能な価値を創造し続けることができると期待しています」

 

 今回取引が完了し次第、当社は、中国の関連法規に従って、予定されている上場に向けて積極的に準備を整えます。一方、当社は引き続き株主の皆様に全面的にコミットするとともにNASDAQ上場を継続する方針であり、中国でのIPOが実現した後も、CSIソーラーの主要株主かつ支配株主としての地位も維持します。

 

CDHインベストメント・マネジメント社について

CDHインベストメント・マネジメント社は、2002年に設立、2019年12月31日現在で運用資産210億米ドル以上の、中国に焦点を当てた大手オルタナティブ投資ファンド運用会社です。過去18年間に事業を拡大し、プライベート・エクイティ、実物資産、ベンチャーキャピタル、グロースキャピタル、メザニンファイナンス、信用金融、上場株式、ウェルスマネジメントをカバーする多様なオルタナティブ資産運用プラットフォームとなっています。香港、シンガポール、北京、上海、深センに拠点を持ち、150人以上の投資専門家を擁しています。200社以上の企業に投資し、70社以上の企業の中国及び海外の証券取引所への上場を支援してきました。アジアで最も尊敬されるオルタナティブ資産運用プラットフォームの1つになることを目指しています。

 

SIPオリザPEファンドマネジメント社について

SIPオリザPEファンドマネジメント社は、2001年に設立された大手投資会社オリザホールディングスのプライベート・エクイティ投資会社かつ市場指向の投資プラットフォームであり、800億人民元以上の運用資産を保有しています。投資戦略は、投資家への魅力的なリターンを実現し、ポートフォリオ企業に戦略的価値を提供するために、資本と産業資源を統合することを基盤としています。人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、IoTに焦点を当てて、製造・消費部門のハイテク企業への投資を専門としています。長年にわたり、50社以上に投資し、20社近くの上場企業の株式上場を支援してきました。

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